しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

伊豫の細道

文化の日に、妻の見舞いに四国がんセンターに行ってきました。

伊予鉄道梅本駅から約10分歩いた後、
今日が文化の日というわけではありませんが、
ふと思いついて、四国がんセンターの敷地内を一周する
「伊豫の細道」を散策してきました。

四国がんセンターのパンフレットには、次のように書かれています。
『この道は皆さまに、少しでも自然のよさにふれていただき、
そして心に「癒しと潤い」を提供できればと思い造りました。
名前の由来は、ここ愛媛県は俳句好きの土地柄でもあり、
ご存じ、芭蕉の「奥の細道」にちなみ「伊豫の細道」と命名いたしました。
この道には休憩施設や四季折々の草花、愛媛に因んだ
種田山頭火正岡子規の句碑が点在しています。
どうぞ、この道の散策の途中、
皆さま自身で小さな幸せを見つけてくだされば幸いです。』

パンフレットのとおり、この細道には、
約15m〜20mの間隔で句碑が点在していました。
種田山頭火正岡子規以外にも
河東碧梧桐、中村草田男、高浜虚子の句碑がありました。
そしてなぜか坂村真民の「念ずれば花ひらく」もあったと思います。

高浜虚子の俳句では、
「ふるさとの此松伐るな竹切るな」がありました。
この句は、松山市東野で虚子が詠んだ句ではなかったかなと記憶しています。

四国がんセンターは、
とても静かな環境に立地しており、病室など施設も広々としているのですが、
それ以外にもこの「伊豫の細道」のように
患者のホスピタリティに配慮しているのには感心します。
あとは、施設以外にもドクターをはじめスタッフの方々の
ソフト面におけるホスピタリティの向上にも期待したいと思います。

それにしても、
この「伊豫の細道」は、
これまで何人の人が散策してきたのでしょうか?
手術を直前に控え不安を抱えながら散策した人、
退院の日を控え希望に胸を膨らませながら散策した人、
あるいは、入院中の家族の回復を祈りながら散策した私のような人。

思いは人それぞれでしょうが、
皆さまが早く笑顔で家族のもとに帰られる日が来ることを切にお祈りします。