しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

静かな有事

国立社会保障・人口問題研究所が、
1月30日(月)に、2060年までの日本の将来推計人口を公表しています。

時事通信社の配信記事の要点は、次のとおりです。

『女性が生涯に産む子どもの数である合計特殊出生率は、
 最も実現性の高い中位推計で「1.35」となり、
 前回(06年)の推計値1.26を上方修正。
 総人口は10年の1億2806万人から60年には8674万人と、
 半世紀で約4100万人減少すると予測した。
 高齢者人口は42年に3878万人でピークに達する。
 出生率を前回推計値の1.26から0.09ポイント上方修正したのは、
 30代の出産増などで過去5年間の出生率が回復したことを反映させたため。
 推計人口は国勢調査を基にしてほぼ5年ごとに見直す。
 年金、医療など社会保障制度の設計に関する基礎データとなる。
 今回の推計は、民主党が掲げる新年金制度など、
 今後の社会保障制度改革の議論にも影響を与えそうだ。』 

今回の調査結果は、ある程度想定されていたとはいえ、
やはり衝撃的な結果には違いありません。

2048年には、総人口が1億人を割り込み、
以後毎年100万人ずつ減っていく見通しですが、
100万人といえば、例えると、
和歌山県(約102万人)や香川県(約99万6千人)が毎年一つ消滅することになります。
また、2060年時点では、
現役世代1人が高齢者1人を支えなければならない社会が到来します。

2060年には、私は確実にこの世に存在していませんが、
(妻は生きていれば100歳になります。頑張って生きていてほしいものです。)
娘は75歳、孫娘は49歳になっています。
その頃、日本は安穏無事に暮らせる社会が維持できているのでしょうか?
推計人口が示す厳しい未来の現実を踏まえ、
社会保障制度改革の議論を加速させてほしいものです。

有事は静かに進行しているのですから‥‥。