しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

日本再生戦略と国家の繁栄

2020年までの成長目標と具体策を盛り込んだ日本再生戦略の原案が
一昨日(11日)に公表されたのを受け、国家戦略室のHPを閲覧していたところ、
国家戦略会議に「フロンティア分科会」というものがあることを初めて知りました。

本年4月2日(月)に開催された第3回フロンティア分科会では、
「中間報告に向けた各部会の論点整理」が議題となっていましたが、
配布資料のうち、「繁栄のフロンティア部会 論点整理メモ」に目が留まりました。

この論点整理メモは、柳川範之東京大学教授が作成されたようです。
メモでは、「あるべき2050年の姿」は、
未来世代が、
 ① それまでの負担やしがらみによって活動を縛られることなく、
 ② 環境変化に応じて柔軟に能力開発ができる社会を用意する
としたうえで、具体的なイメージを次のとおり示しています。
 ・社会保障は世代内所得移転によって賄われている。
 ・どの世代でも、十分な再教育によって、新しい能力を得る機会が与えられている。
 ・一生を一つの会社で過ごすのが正規ではなく、
  20−40歳、40−60歳、60−75歳と
  三つの期間でそれぞれに合った働き場所がある。
 ・世界中のヒト、モノ、カネが集積する地域が複数存在する。
 ・高齢化、環境、資源エネルギー制約、減災など
  世界の課題を日本の叡智が解決している。

う〜ん、なるほど、このような社会が実現できていれば素晴らしいですね。
この記述の中でも是非実現したいのが、
「高齢化、環境、資源エネルギー制約、減災など
 世界の課題を日本の叡智が解決している。」姿です。

課題先進国である日本の諸問題は、
必ずや未来世代が解決してくれるであろうと私は楽観していますが、
そのためには、「今の世代が何をすべきか」、
この論点整理メモは、その選択肢を提示してくれています。

これからの基本原則は
「未来を搾取する社会から、未来に投資する社会へ」
投資先はもちろん人材、これこそが国家戦略だと思います。