ニッセイ基礎研究所から、
基礎研レポート「若年層の生活意識と消費実態」が公表されています。
現下の厳しい所得・雇用情勢や社会保障制度の世代間格差などから、
若者は将来展望が持てず、現状に不満の多い生活を送っているのでは?…と、
中高年の一人である私も思っていましたが、
レポートによると、
現在の20歳代の73.5%は今の生活に満足しており、
その満足度は中高年よりも高くなっているそうです。
若者の生活満足度が高い理由として、
「目先の時間と所得に不自由していないことによる」とレポートでは結論付けていますが、
具体的には次のとおり指摘しています。
・若者の多くは独身者であるため、時間的にゆとりがあり、
レジャーや交際などに多くの時間を費やしている。
・非正規雇用者が増加しているものの、
若年単身世帯では家族世帯者より、個人の裁量で自由になる額が比較的多く、
景気低迷の影響を受けていなかった。
・消費生活は、デフレや情報通信をはじめとした技術革新の恩恵を受け、
案外、充実した様子がうかがえる。
では、現在の若者が幸せなのかというと、やはり話は単純ではないようで、
20歳代の7割が現在の生活に満足している一方で、
悩みや不安を感じている割合も6割にのぼり、
将来の収入や資産に対しての不安も強いそうです。
さて、娘夫婦は、二人とも20歳代の後半ですが、
孫娘を抱え、お世辞にも楽な暮らしをしているようには見えません。
それとも、このレポートが指摘しているように、
デフレや技術革新の恩恵を受けて、案外、生活は充実しているのでしょうか?
おっと、
娘夫婦の心配をするよりも、まずは自分自身の生活の心配をするべきなのかもしれません。