しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

決定責任の回避

終戦記念日の先月15日に録画していた
NHKスペシャル「終戦〜なぜ早く決められなかったのか」を、
今日やっと観ることができました。

昨日のこの日記で紹介した、
「昭和史(上)」と「失敗の本質〜戦場のリーダーシップ編」を読んだ後だったので、
内容を理解することがスムーズにできたと思います。

国家存亡の危機を前にしながらも、
自己の権限の中に逃避し、決定責任を回避しあっていた指導者の実態。
国家的な岐路における重要な決定に際し、
誰もリーダーシップを発揮することができなかった当時の統治システム。

もっと早く終戦を決断していれば
戦争末期に犠牲者が急激に増加することもなかったかもしれません。
特に、昭和20年6月22日の御前会議で、
昭和天皇の鋭い指摘に、6人のリーダーのうち誰かが議論を主導していれば……。
悔やんでも悔やみきれない歴史の一幕です。

終戦から67年経った日本は、
歴史から何を学んだのでしょうか?
「決められない政治」は、当時とほとんど変わっていないような気がします。