しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

ストレスと安眠

JMM(ジャパン・メール・メディア)村上龍編集長からの
10月30日付けの金融・経済のスペシャリストへの質問は、
『みなさんは、金融・経済という「生き馬の目を抜く」といわれる世界に身を置かれ、
 ひょっとしたらかなりストレスフルな毎日を送られているのかも知れません。
 ぐっすりと安らかに眠るために、何か心がけられていることがおありでしょうか。』
というものでした。

この質問に対する金融・経済スペシャリストの回答のうち、
私の印象に残ったのは、次のお二人の言葉です。

まず、山崎元 楽天証券経済研究所客員研究員の言葉から。
『私も「ストレス」をそれなりに持っています。
 率直にいって、私は、物事の見通しが楽観的であるよりは悲観的です。
 また、性格的に「自己評価」が低めです。
 あれこれ心配だし、自分に自信は無い、ということなので、
 ストレスを自分にとって無い物のように思い込ませることはできません。
 私のストレス対策は次の二つです。
 一つ目は「ごまかさないこと」で、二つ目は「力一杯寝ること」です。』

次に、北野一 JPモルガン証券日本株ストラテジストの言葉から。
『〜(中略)〜そういうときに、思い出す言葉があります。
 会社に入りたてのころ、当時の支店長がおっしゃっていたことです。
 朝礼で、彼はこういいました。
 「人間は、誰でも自己評価と他人の評価のギャップに悩むものです。
 男も女も、新人もベテランも変わらない。
 そして、特に過小評価されていると不平不満をもらす。
 ただ、本当に怖いのは、過小評価ではなく、過大評価だよ。
 過大評価を鵜呑みにしたときに、致命的な失敗をするものだよ」と。』

どちらの言葉も、とても印象に残りました。
私もどちらかというと物事の見通しが悲観的で、性格は自虐的です。
そして、何か精神に負担がかかると、寝ることでそれを忘れようとする傾向があります。
山崎さんの言葉からは、安心感をいただきました。

また、北野さんの上司であった支店長の言葉は、とても説得力のある言葉ですね。
この言葉から、ジャーナリストむのたけじさんの次の箴言を思い出しました。
いっていることは違いますが、本質は同じのような気がします。

『失敗は、なるたけしない方がよいにきまっている。
 けれども、真にこわいのは失敗することではなく、
 いいかげんにやって成功することだ。(詞集たいまつ)』

JMMには、これからも良い質問と良い回答を期待しています。