しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

就活受難を憂う

今日から日経新聞では、
「働けない若者の危機」の第3部「シューカツ受難」の連載が始まりました。
その第1回目は、「供給過剰」の大学生です。

大企業の採用枠が増えて、同世代人口は減っているのに、
なぜ若者は就活に苦しむのか?
その「深刻さ」を、記事では次のように伝えています。

『理由の1つは大学生の「供給過剰」にある。
 85年に26.5%だった大学進学率は2012年には50.8%に上昇。
 毎年の卒業生は37万人から55万人に急増した。
 大手企業の採用は増えたとはいえ15万人程度で卒業生の3割未満だ。
 人気100社に限ると1.6万〜1.8万人と3%分。
 「せっかく自分に投資して大学まで出るのだから」。
 学生は早稲田大と慶応大の卒業生(計1.6万人)とほぼ同数の狭き門に殺到する。』

う〜ん、なるほど。要するに、大学生の望みが高いということですね。
でも、私が大学生の頃も、皆同じように望みは高かったと思いますが、
今ほど就職難が話題に上らなかったのは、
当時は大学進学率が低く、ライバルが少なかったからでしょうか?

それよりも心が痛むのは、記事の次の記述です。
『若者の労働相談を受ける特定非営利活動法人、POSSE(東京)が
 学生約600人に実施した調査では、就活経験者の7人に1人がうつ状態だった。
 法政大学准教授の上西充子は「いまの大学生の就職活動は不安と不信に満ちている。
 採用や労働条件に関する情報開示を進めるなど
 企業や大学、行政が幅広い角度から対策を考える必要がある」と訴える。』

7人に1人がうつ状態のまま就職したとすれば、
就職先で、心身とも健康な状態で働くことが果たしてできているのか疑問になります。
そして、そのことは、決して若者だけに責めを負わしてはいけないと思います。

では、企業や大学、行政は何をすべきなのか?
記事では、「採用や労働条件に関する情報開示を進める」と対策を例示していますが、
それ以外に、浅学菲才な私には、いい智恵などあろうはずありません。

明日からの連載の続きを読んで、じっくり考えることにします。
私が考えても、どうすることもできないのが残念です……。