S・スマイルズの世界的名著「自助論」では、
天才ニュートンの次の名言が紹介されています。
「目の前には手も触れられていない真理の大海原が横たわっているが、
私はその浜辺で貝がらを拾い集めているにすぎない。」
天才ニュートンですらこの心境。
まして凡人の私が一生涯かけて取得する知識というのは、
例える言葉が見つからないほど微々たるものに過ぎません。
それにもかかわらず、
歳を重ねれば重ねるほど、これまで学ぶことをしてこなかった反省のほか、
「世の中の真理をもっと知って死にたい」
という思いが湧いて来るのは不思議な感じがします。
そのため、定年退職後には、「大学に再入学してもう一度学び直したい」というのが、
私のささやかな夢の一つになっています。
そんな中、今日の日経新聞では、
「通信制、シニア取り込む」という記事が掲載されていました。
文部科学省の学校基本調査によると、
通信制大学の学生数は少子高齢化の影響で
05年度をピークに減少傾向が続いているにもかかわらず、
60歳以上に限れば学生数は徐々に増えており、
今年度は2万人強と全体の12%を占めているそうです。
その要因を、記事では次のように分析しています。
『背景には団塊世代が退職期を迎え
「経済事情であきらめた大学にやはり行きたい」
「好きな分野を学び直したい」という需要が高まっている事情がある。
通信制は「通学型の大学と比べ、
年間の学費はおよそ半分から4分の1で済む」(私立大学通信教育協会)
という割安さも定年退職したシニアには魅力だ。』
はぃ、納得しました。
私のように、「これまで真剣に勉強をしてこなかった」という理由のほか、
大学進学率が低かった時代に生きて、
「行けなかった大学で勉強したい」という「志の高い」理由もあるのですね。
それにしても「通信制大学」という手段があることは盲点でした。
定年退職後の学費をどう捻出してよいものかと思っていましたので、
記事を参考に検討したいと思います。