しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

政治文化を問う選挙(その1)

今回の衆院選挙の争点は何か?
佐伯啓思京大教授は、今月22日(木)の産経新聞「正論」で、
「それは、表面的にいえば、この3年余りにわたる民主党政権への評価であり、
 個々の政策如何ではなく、民主党という政党の政権担当能力に対する評価である」、
と述べられています。

そして、現状では、
民主党の3年余りは全くの失敗だったという評価について、
佐伯先生は、その失敗の理由を4つ挙げられています。
 1 民主党は経験不足の即席の政治集団であった。
 2 民主党は選挙を目的として大風呂敷を広げた。
 3 民主党は政治主導をうたい、官僚と敵対したために
  有効性ある行政能力をもたなかった。
 4 民主党はそもそも政策論の異なった烏合の衆の集まりだった。 

う〜ん、なるほど。確かにそのように思われます。
ここから、佐伯先生は、
この失敗は民主党の失政ではなく、
「1993年の小沢一郎による自民党離脱からはじまる
 20年におよぶ政治改革の帰結である」と指摘されています。

民主党の失敗とは政治改革の失敗であり、
 政治改革がもたらしものは、二大政党政治ポピュリズムへの転化であり、
 従来の派閥型政治の世論中心型政治への転化であった」

そうですか…? 民主党の失政は政治改革の誤りの帰結だったのですか…?
佐伯先生の鋭い御指摘に思わず唸ってしまいそうです。

ここまで書いたところで、夕食の支度をする時間になりました。
続きは、明日またこの日記に書くことにします。