「仕事習慣病」とは上手なネーミングだと感心しました。
昨日12日の日経新聞「変化の時代に働く㊦」は、
『「仕事習慣病」に注意〜キャリア寿命、学んで延ばす』でした。
日々の食生活などに問題があれば生活習慣病になりやすいように、
毎日の働き方が変化の時代に対応できていなかった場合、
知らない間に「仕事習慣病」ともいうべき状態になるそうです。
この「仕事習慣病」には二種類の病があり、それぞれ次のような症状があります。
① タコツボ病
・自分の専門領域に閉じこもる。
・周りの変化に関心をもたない。
② のっぺらぼう病
・誇れる専門分野がない。(現場を離れた中間管理職が陥りやすい。)
では、「仕事習慣病」に陥ることなく、キャリアの寿命を延ばすにはどうすればよいか。
その予防策は、次のようなものです。
① タコツボ病
・複数の専門を経験する。
・部署を超えた交流の機会を持つ。
② のっぺらぼう病
・現場を離れても先端の動向に関心を持つ。
・管理職の仕事でキャリアを積んでいく。
・複数の専門があれば、組み合わせで独自性をアピール
予防策を三つのキーワードに集約すると、
【挑む】、【広げる】、【巻きこむ】が大切だそうです。
順序が逆になりましたが、記事の冒頭では、
『仕事人生がひとつの職業や会社の寿命を超えるほどながくなった。
花形だった職業が全く必要とされなくなるような変化も起きる時代に、
どうすればキャリアの寿命を延ばし、長く第一線で働き続けることができるか。』
と問題提起がなされています。
これに対する答えには、どうやら王道はなく、
『いくつになっても、学び続ける姿勢が何より大切』。これに尽きるようです。
さて、私の地方公務員としてのキャリアを振り返ると、
市町村行政と農林行政が長くて、土木や福祉行政の経験が全くありません。
その意味では、「タコツボ病」にかかっているのかもしれません。
症状が重くならないうちに「仕事習慣病」が治るよう、日々学び続けていきたいものです。