しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「先祖返り」の思想

昨日執行された衆議院選挙は、
自公の「地すべり的勝利」、民主の「壊滅的敗北」となりました。
正直言って、これほどまでの結果になるとは予想もしませんでした。

今回の選挙結果を受けての感想はただ一つ。
衆議院選挙に導入されている「小選挙区比例代表並立制」は、
果たして本当に民意を反映している制度なのか?……という疑問です。

小選挙区制」は、勝つか負けるかの二者選択。
選挙執行時の内外環境や無党派層の動向によって、大きく結果が左右されてしまいます。
「ねじれ国会」が解消されなければ、「決められない政治」は未来永劫続くことになります。

また、小選挙区で敗れた候補者が、比例代表で復活する可能性があることについても、
9万票近くを獲得しても復活当選できない候補者がいる一方、
4万票余りの得票で復活当選する候補者が存在することも事実です。

そのほか、「小選挙区制」は本来は二大政党になりやすいはずですが、
今回の結果をみると、自民党が圧倒的多数を占めて、
その理想とはかけ離れてしまっていること……などです。

もちろん、デフレからの脱却など、
安倍自民党政権に対する期待は大きいものがありますが、
選挙結果を受けて、ついつい考え込んでしまいました。
ひょっとしたら、日本の政治風土では、
中選挙区制」が一番ふさわしい(?)選挙制度なのかもしれません。

こういう「先祖返り」の思想って、よくないのでしょうか?