しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

一年の汗を流す

東京に住む義兄が、
アフリカのルワンダから約半年ぶりに帰国し、愛媛に里帰りしています。

里帰りといっても、妻の両親は既に亡くなっていますので、
正確には、お墓参りに帰ってきたというべきなのかもしれません。

妻の故郷は、西予市野村町です。
今日は、松山市に住む義兄夫婦、東京に住む義兄、私たち夫婦、
そして私の父の6人で、その野村町の両親のお墓参りに行ってきました。

お墓参りを済ませた後は、
西予市城川町の法泉坊温泉で、ひと風呂浴びて帰るのが恒例行事になっています。
この法泉坊温泉は、HPでは次のように紹介されています。

天正の昔、矢傷を負った一人の法師がこの森に逃れ冷泉で傷を癒しました。
 この法師は治癒した後もこの地にとどまり仏道修法に念じ、
 かんばつには雨乞いを行って雨を恵み
 疫病にはこの冷泉を用いて人々を救ったといいます。
 村人は法師を「宝泉の御坊様」と崇めるようになり
 法師も生涯を村人のために捧げました。
 以来、村人はこの冷泉を尊び無病息災にして村づくりに励み、
 「宝泉坊様」と称するようになったと伝えられています。』

このように歴史のある温泉で、
温泉の質もよく、個人的にはお薦めしたい温泉なのですが、
東京の義兄は、「道後温泉の方が湯上りの感じが違う
(道後温泉は湯冷めが来ない)。」と言って絶賛します。

正岡子規の俳句に、
「十年の汗を道後の温泉(ゆ)に洗へ」という俳句があります。
今日は道後の温泉(ゆ)ではありませんでしたが、
「法泉坊」という奥伊予の秘湯で、
今年一年あった様々な出来事に思いを巡らしながら、
ゆっくりと汗を流すことができたのは、とても幸せなことでした。