今日は、虫が冬ごもりからはい出してくるという二十四節気の「啓蟄」です。
柳の若芽が芽吹き、ふきのとうの花が咲く頃ともいわれています。
さて、一昨年の10月7日に書き始めたこの日記も、昨日で500日となりました。
同じ年の5月に孫娘が生まれ、自分の「老い」を自覚したことを契機に、
これまでの人生や、その時々の心境、そして未来への希望を日記に綴っていこう、
そうすることで、残りの人生への心構えや、
老いてなすべきことが見えてくるのではないか、そんな思いで始めたものです。
生来の「意志の弱さ」を自覚していたので、
「思いついたことを不定期に書けばいいのではないか」という
おそろしく安易な考えでスタートしましたが、
書いていくうちに半ば習慣となって、
飲み会で帰宅が遅くなった日以外は、
毎日書くことが私にとって大切な日課となりました。
これも「はてなダイアリー」だからこそ、できたことであって、
紙ベースの日記では、おそらく三日坊主で終わっていたと思います。
この日記の内容はといえば、
新聞やレポートなどを読んで印象に残ったことを、メモ代わりに残しておくことが多く、
自分の感想や心境を吐露する部分はほんのわずかであり、
自らに過度の負担をかけなかったことが、
これまで積み重ねてこられた一つの要因ではないかと自己分析しています。
「積み重ね」といえば、
愛媛県砥部町出身の詩人、坂村真民先生の次の詩があります。
『一球一球のつみかさね 一打一打のつみかさね
一歩一歩のつみかさね 一坐一坐のつみかさね
一作一作のつみかさね 一念一念のつみかさね
つみかさねの上に咲く花 つみかさねの果てに熟する実
それは美しく 尊く 真の光を放つ』
どんな些細なことでも、日々努力することの大切さを
坂村真民先生は詠われているものと、私なりに理解しています。
もちろん、この日記は、そのような高尚な「志」を持つものではありませんが、
心と身体が健康である限り、何とか書き続けていこうと思っています。
自分自身の成長と老いじたくのために……。