しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

可能性への「汗」

今日、4月1日は、いつもと違う雰囲気が漂っています。
朝の通勤途上では、真新しいスーツに身を包んだフレッシュマンが、
誇らしげに、そして、やや緊張した面持ちで街を闊歩していました。
晴れて新社会人になられた皆さんの、新しい人生の門出を、心からお慶び申し上げます。

さて、毎年この日には、
サントリーの新聞広告に、伊集院静さんのメッセージが掲載されます。
今年の題名は、「可能性にむかって、汗をかけ。」でした。

今日の伊集院さんの力強いメッセージの中で、
私の「お気に入り」のセンテンスを選ぶとしたら、次の二箇所になります

『今の君には見えないかもしれないが、
 仕事とは何かをかなえるためにあるんだ。
 何かとは、まぶしい明日だ。未来だ。
 信じて欲しい。仕事とは素晴らしい可能性を持つものなのだ。
 そのためにはベストをつくせ。可能性にむかって、汗をかけ。』

『フレッシュマンよ、今日からは自分だけのために生きてはいけない。
 仕事とは誰かを、社会をゆたかにするものだ。
 その汗は、苦しい、辛いことをともなうぞ。』

新社会人の方は、伊集院さんのメッセージを読んで、
どのような感想を持たれたのでしょう?

定年退職まであと3年となった私は、
伊集院さんのメッセージを、ようやく理解できるようになった気がします。

「汗をかく」のは、確かに、苦しい、辛いことを伴いますが、
昔から、「徳は弧ならず、必ず隣あり」と言われているように、
誰かのために、社会のためにひたむきに努力する姿は、
必ず誰かの目に触れて、いつか周りの協力を得られるときがきます。
これは真理だと思います。

あと、この歳になって私が切実に思うのは、挨拶の大切さです。
明るくさわやかな挨拶は、笑顔と同様、職場の雰囲気を一瞬に変える力があります。
挨拶ができる人とできない人では、その後の人生に大きな差がつくと思います。

今日は、街を歩くフレッシュマンに「希望」をいただきました。
私も初心を忘れず、前向きに仕事に取り組んでいきたいと思います。

ところで、
伊集院さんの「贈る言葉」という本が出版されていることを、今日、初めて知りました。
是非購入して読んでみたいと思っています。

伊集院静の「贈る言葉」

伊集院静の「贈る言葉」