しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

国論は何処に

今日で、ゴールデンウィーク後半の4連休も終了です。
不思議なもので、休みは何をするでもなく、あっという間に過ぎ去ってしまいます。
さぁ、明日から仕事だ!
…と、掛け声だけは勇ましいのですが、
明日の朝は身体が正常に作動するのか、ほとんど自信がありません。

さて、昨日のmsn産経ニュース「主張」は、
北方領土2等分 「妄言」には惑わされるな』でした。

「主張」の主張は、次のとおり「し烈」なものがあります。
プーチン露大統領が安倍晋三首相との首脳会談で、
 中国やノルウェーとの領土・境界画定問題にふれ、
 係争地の面積を2等分する方式で解決したことを強調した。
 プーチン氏はこの決着方式に触れた際、北方領土問題に絡めることをしなかったとはいう。
 強く訴えたい。プーチン発言の意図がどこにあれ、
 真剣に検討、忖度(そんたく)したりするだけで、
 日本の世論分断をはかるロシアの思うつぼになることだ。
 愚挙は絶対に避けなければならない。』

う〜ん、そういうものなのですか。「世論分断」とは思いもよりませんでした。
続いて「主張」は、次のように指摘します。

『領土は数合わせや折半する類いのものではなく、日本が譲歩すべき理由は何一つない。
 惑わされれば、
 尖閣諸島沖縄県石垣市)や竹島島根県隠岐の島町)をめぐる対立で、
 中韓両国に足元を見られかねない。』

ここまで読んで、考えることがありました。
確かに「主張」の論評は、「正論」に違いないと思います。
しかし、北方領土尖閣諸島と違って、実効支配しているのはロシアです。
この厳然たる事実は動かしようがありません。
四島返還を大前提としつつも、
あまりに考え方が固定化すると、そもそも「交渉」はあり得ないような気もするのです。

「四島の帰属問題を解決して平和条約を締結する」
この基本姿勢についても、あくまでも「帰属問題の解決」であって、
直ちに四島が返還されることを意図しているようには読めません。

う〜ん、この問題はやはり難しい。
「世論分断」どころか、この私の頭も「分断」してしまいそう…。
えっ、ひょっとして、これもロシアの思うつぼ? おっと、危ない、危ない。