報道によると、
参院は今日(9日)午前の本会議で、
自民党の川口順子環境委員長の解任決議を、民主党など野党の賛成多数で可決したそうです。
参院の同意なく中国での滞在期間を延長したのがその理由で、
委員長解任決議の可決は現行憲法下で衆参両院を通じて初めてだとか…。
この件に関しては、昨日から今日にかけて、
全国新聞の社説に論評が掲載されていました。
その「見出し」だけで、およその内容が想像できるようになっています。
・朝日新聞 「川口氏解任 不毛な対立にあきれる」
・読売新聞 「川口氏訪中 委員長の「解任」は行き過ぎだ」
・産経新聞 「川口氏訪中問題 解任決議案は取り下げよ」
・毎日新聞 「川口氏の解任案 大局を見ぬ野党の対応」
あれ…? こうして比較してみると、
日経新聞だけ報道されていないことに気がつきます。
しかも、一面コラムの「春秋」にも取り上げていないようだし…。
どうしてなのかな…? あまりにもくだらなくて興味がないのかしら…?
まぁ、それはいいとして、今回は野党の対応の方が「分が悪い」ようです。
ところで、社説や一面コラムを読み比べてみて、一番印象に残ったのが、
毎日新聞「余録」の次の記述でした。
『 〜(中略)〜 背景には参院選をにらんだ野党共闘の再構築など
野党、与党それぞれの思惑があろう。
ただ選挙をにらむのは議員だけでない。
今の参議院の知恵と徳のほどを見つめる国民の目を少しは恐れてはどうか。』
私も、今回の野党、とりわけ民主党の対応には、がっかりした国民の一人です。
尖閣諸島の問題で、オフィシャルには中国の政府要人とコンタクトが取れない中、
少しでもそのチャンスがあれば、それを生かすのが国益にかなう行動だと思います。
民主党は、こんな対応をしていたら、二度と政権を奪還する日は来ないような気がします。
いずれにしても、不毛な消耗戦は今回限りにしていただきたいものです。