今月22日のこの日記で、
イチロー選手のことについて、次のように書きました。
『おそらく、明日の全国新聞の一面コラムには、
イチロー選手の偉業を称える記事が掲載されるのではないかと思っています。
今からその内容が楽しみです。』
その結果はどうだったかというと、
翌日23日の朝日新聞「天声人語」と産経新聞「主張」に、
翌々日24日の日経新聞「春秋」に、
イチロー選手のコラムと社説が、それぞれ掲載されていました。
どの新聞にも、いいことが書いてありました。
お気に入りの箇所を抜粋してみました。
○ 朝日新聞「天声人語」
→ 腕っぷし自慢の中で、この10月に40歳。
一年一年が勝負になるが、まだ安打記録の「確定」を見たくないファンばかりだろう。
伸ばせるところまでー。身を削るような鍛錬に頭を垂れながら、そう思う。
○ 産経新聞「主張」
→ 米国では、日本を象徴するのは
繁華街の広告板を独占する金持ち日本企業という時代があったが、
今やイチロー選手や松井さんらがいる。
良好な日米関係という点でも、存在感を示す日本人大リーガーたちの貢献度は高い。
○ 日経新聞「春秋」
→ なれ合いと団結は紙一重かもしれない。
ふだん百の言葉を交わすより、常に己を磨き、一つの業績をたたえ合う。
職場や教室に、尊敬し合う同士は何人いるだろう。〜(略)〜
実力で頂点を目指す者にとっては、最高の敵は最大の友でもある。
イチロー選手が偉業を達成した同じ22日に、
歌手の藤圭子さんが亡くなったというニュースが飛び込んできました。
こちらは、24日の読売新聞「編集手帳」に、読者の涙を誘うコラムが……。
○ 読売新聞「編集手帳」
→ 〈星一つ命燃えつつ流れけり〉(高浜虚子)
聴き手の孤独と不幸に寄り添ったその人にさえ、
人生の穏やかな秋を天は許してくれない。
生きるとはむずかしいものである。
平成25年の八月は、
酷暑の記録とともに、このお二人の記憶も長く語り継がれることと思います。