今日、9月1日は「防災の日」です。
日経新聞「社説」の冒頭には、、次のように書かれていました。
『ちょうど90年前のきょう、マグニチュード(M)7.9の大地震が首都圏を襲った。
死者10万人を出した関東大震災である。
惨禍を忘れぬよう、この日が防災の日に定められてから半世紀余りたつ。
東日本大震災の教訓も踏まえ、防災の心構えを新たにしたい。』
防災の日が定められてから半世紀余りになるのですね…。
そんなに経つとは知りませんでした。
そういえば、子供の頃から、この日に防災訓練が行われていたような気がします。
さて、社説に書かれている関東大震災といえば、
昨日のNHKスペシャルでは、
『MEGAQUAKEⅢ 巨大地震 よみがえる関東大震災
〜首都壊滅・90年目の警告〜』が放映されました。
とても迫力のある、良質の番組だったと思います。
関東大震災から90年という月日が経ち、
プレート境界型地震が、いつ起きても不思議ではない状況にあることを知ると同時に、
膨大な映像資料からは、巨大地震の恐ろしさを改めて学ぶことができました。
また、番組を観て、日本人の偉大なDNAを改めて発見しました。
震災後の混乱の中でも、整然と列を作って給水車の順番を待つ人々、
復興に向けて力強く作業に汗を流す人々など、
東日本大震災で東北の人々が取った同じ行動を、90年前の映像で見ることができました。
日経新聞「社説」の最後は、次の文章で締めくくられています。
『戦災をくぐり抜け、関東大震災を伝える碑や建物などは都内に260カ所以上残る。
それらを訪ね歩いた地震研究者の武村雅之氏は、
「苦難を必死で乗り越えようとした人々の姿をたどることが防災の第一歩になる」と訴える。
災害の歴史を語り継ぎ、今後の対策に役立てていく日にしたい。』
「千年後には鳥の国」にならないためにも、
先人が遺した教訓に学ぶとともに、
美しい日本の「原風景」を次世代に語り継ぎたいものです。