昨日(6日)、南アフリカのマンデラ元大統領が逝去された旨の報道に接しました。
報道によると、安倍晋三首相は、次のような談話を発表されたようです。
『27年間におよぶ投獄にもかかわらず、
その間ずっとアパルトヘイト撤廃のため闘い続けた不屈の精神に、
深く頭を垂れ、最大の賛辞を送る。
わが国は元大統領の思いを胸に
「自由とより良い世界に向けた長い道」を南アフリカとともに歩んでいく。』
また、時事通信社は、次のようなマンデラ語録を配信していました。
『全ての人々が平等に機会を与えられ、
仲良く暮らせる民主的で自由な社会を理想としてきた。
これを達成するために私は生きたい。
必要とあらば、そのために死ぬ覚悟ができている。』
(1964年4月、国家反逆罪で裁判にかけられた際の陳述)
『われわれはあまりに長い間自由を待ち続けてきた。これ以上待てない。
あらゆる方面で闘争を強化する時が来た。自由への行進は逆戻りできない。
恐怖に道を阻まれてはならない』
(90年2月、27年間の獄中生活から解放されて)
『真の人類愛と平和の美しさの方が、
ダイヤや金銀よりも貴重だと語ったキング牧師が
単なる夢想家でなかったと証明するため、われわれ全員が努力しよう。
新しい時代の幕を開けよう。』
(93年12月、ノーベル平和賞受賞演説)
偉大な方が残した言葉は、とてつもなく重いものがあります。
これらの記事や語録を読んで、
正岡子規が、松尾芭蕉のことを詠った、
『その人の足あとふめば風かおる』という俳句を思い出しました。
つい最近も、文部科学省の有識者会議「道徳教育の充実に関する懇談会」は、
現在は正式な教科ではない小中学校の「道徳の時間」について、
教科への格上げを求める最終的な報告書案を取りまとめたとの報道がありました。
さわやかな風を後世に残した偉人の生き方や生きざまを、
学校授業の中に取り入れていくことは、
主義・主張を越えてとても大切なことだと、私自身は強く思っています。