しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

知識で終わらせないために

昨日のこの日記で、
「溜池通信」最新号に掲載された「雇用者数」についての感想を書いたところですが、
昨日の「かんべえ」さんの「不規則発言」を読むと、
その「雇用者数」についての反応が読者からあったらしく、
「かんべえ」さん御自身が感心したものとして、
某自動車会社勤務の友人から送られてきた、次のようなメールが紹介されていました。

『男性は昔から就業率が高く、年代による就業率差もないので、
 就業者数は人口動態に従って減少局面にある。
 女性は、高齢者層は就業率が低い時代のままであり、
 この層が退出し、就業率が高い若年に移動すると、就業者数は増加する。』

このメールに続いて、「かんべえ」さんは、次のようにコメントされています。

『なんでも、免許の保有率が同じパターンをたどっているとのことで、
 男性は世代移行による変化がないので総数が減少し、
 女性は若い層ほど免許を持っているので総数が増える。
 従って、これからますます軽四の比率が上がるだろう、
 というのが業界の読み筋なんだそうです。さすがはT社。』

何が言いたいのかというと、
私なんかは、「溜池通信」を読んで、
「ああ、なるほど。そういうものか…。」で終わってしまって、
次への展開がないのですが、
同じ記事を読んでも、鋭い分析をする方がいらっしゃる事実に、
素直に驚いている次第です。

ところで、先日、本屋に立ち寄って、
『日本経済図説(第四版)』(岩波新書)を購入しました。
日本経済の全体像を豊富なデータでわかりやすく解説されていて、
これから様々な局面で役に立ちそうだと思って購入したものです。

この本の第5章は「雇用・労働」で、
非正規雇用」、「女性労働労働環境」、「高齢者と雇用」、
「所得格差と賃金」など、最近話題となっている項目が掲載されています。

おそらく、民間企業の方々は、
ここに掲載されている様々なデータを見て、
ビジネスチャンスになるものはないかと、
想像力を働かせていらっしゃるのでしょうね。

さて、地方公務員の私は、これらのデータから
「何ができるのか?」、「何をしなければならないのか?」
知識を雑学で終わらることなく、なんとか日々の仕事にも生かしたいものです。

日本経済図説 第四版 (岩波新書)

日本経済図説 第四版 (岩波新書)