昨日のこの日記で、
「溜池通信」最新号に掲載された「雇用者数」についての感想を書いたところですが、
昨日の「かんべえ」さんの「不規則発言」を読むと、
その「雇用者数」についての反応が読者からあったらしく、
「かんべえ」さん御自身が感心したものとして、
某自動車会社勤務の友人から送られてきた、次のようなメールが紹介されていました。
『男性は昔から就業率が高く、年代による就業率差もないので、
就業者数は人口動態に従って減少局面にある。
女性は、高齢者層は就業率が低い時代のままであり、
この層が退出し、就業率が高い若年に移動すると、就業者数は増加する。』
このメールに続いて、「かんべえ」さんは、次のようにコメントされています。
『なんでも、免許の保有率が同じパターンをたどっているとのことで、
男性は世代移行による変化がないので総数が減少し、
女性は若い層ほど免許を持っているので総数が増える。
従って、これからますます軽四の比率が上がるだろう、
というのが業界の読み筋なんだそうです。さすがはT社。』
何が言いたいのかというと、
私なんかは、「溜池通信」を読んで、
「ああ、なるほど。そういうものか…。」で終わってしまって、
次への展開がないのですが、
同じ記事を読んでも、鋭い分析をする方がいらっしゃる事実に、
素直に驚いている次第です。
ところで、先日、本屋に立ち寄って、
『日本経済図説(第四版)』(岩波新書)を購入しました。
日本経済の全体像を豊富なデータでわかりやすく解説されていて、
これから様々な局面で役に立ちそうだと思って購入したものです。
この本の第5章は「雇用・労働」で、
「非正規雇用」、「女性労働と労働環境」、「高齢者と雇用」、
「所得格差と賃金」など、最近話題となっている項目が掲載されています。
おそらく、民間企業の方々は、
ここに掲載されている様々なデータを見て、
ビジネスチャンスになるものはないかと、
想像力を働かせていらっしゃるのでしょうね。
さて、地方公務員の私は、これらのデータから
「何ができるのか?」、「何をしなければならないのか?」
知識を雑学で終わらることなく、なんとか日々の仕事にも生かしたいものです。
- 作者: 宮崎勇,本庄真,田谷禎三
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/10/19
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (3件) を見る