しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

干支の活学

今月24日付けの「溜池通信」の〈From the Editor〉は、
『干支で考える2014年』でした。

2014年の干支は甲午(きのえ・うま)です。
毎年恒例のような感があって、読者としては楽しみにしているのですが、
今年も「かんべえ」さんが、来年の干支の意味を次のように解説してくれています。

『十干のうちの【甲】(きのえ)は先頭に位置する。
 成績が「甲」ならもちろん「A」評価。陰陽五行では「木」性の「兄」に当たる。
 【甲】の形は、新芽が固い殻(甲羅)を押し破って萌え出してくる状態で、
 成長過程では最初の段階。「旧体制が破れて革新が始まる」様子を意味する。
 2013年は不安定な国内政治や新興国経済の高度成長など、
 いろんなものが一段落した感がある。
 「十年一昔」のサイクルが新しく始まることになるだろう。
 十二支のうちの【午】(うま)は、十二支では7番目でちょうど中間を過ぎたところ。
 陰陽五行では「火」性であり、陽の極致ではあるけれども、
 「正午」を過ぎると太陽は沈み始める。動物ではもちろん「馬」に当たる。』

「かんべえ」さんによると、過去の歴史を振り返ってみても、
【甲】と【午】、陽性同士の組み合わせは賑やかな年となるようです。

さらに、「かんべえ」さんは、
『馬にまつわる格言は、
 「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」「人間万事塞翁が馬」など、
 融通無碍な境地を意味するものが多い。
 「千里の馬は常にあれども、伯楽は常にはあらず」とも言う。
 要は「人馬一体」となれるかどうか。個人の器量が問われる年と心得たい。』と
有難い「訓示」を披歴されています。

これで思い出しましたが、
村上龍さんの「カンブリア宮殿」に出演される日本のリーダーは、
人間万事塞翁が馬」を座右の銘にされている方が、結構いらっしゃるということです。
確か、サッカー元日本代表監督の岡田武史さんもそうだったと記憶しています。

さて、今夜は久し振りに、
安岡正篤先生の「干支の活学」を書棚から出して、
寝床でページをめくりながら、来年のことに思いを巡らせてみたいと思います。

干支の活学―安岡正篤 人間学講話

干支の活学―安岡正篤 人間学講話