しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

一年を反省する

今日は大晦日。2013年もあと数時間で終わりです。
今年は、義兄が7月に亡くなったこともあって、改めて命の尊さについて考えた一年でした。

さて、日経新聞私の履歴書」は、フリップ・コトラーさんの連載最終回でした。
コトラーさんの経済学についての次のようなコメントは、とても示唆に富むものがありました。

『〜(中略)〜だが、経済学の理論やその欠陥については疑問を感じる点もある。
 貧富の差は目に余る。資本主義は世界人口の数%を豊かにするにとどまっている。
 経済的繁栄はもっと多くの人が享受すべきだ。
 経済理論からは持続可能性やきれいな空気や水を守るという重要な問題が抜け落ちている。
 世界中の人に米国並みの生活水準をもたらそうとするような
 愚かなまねをすれば地球がいくつあっても足りない。
 そして市場に影響を及ぼす様々な要因や微妙なニュアンスを解明するには
 経済学では抽象的すぎる。
 需給の水準を決定するうえで広告、営業部隊、販促活動といった
 多種多様な役割について経済学は十分な関心を払っていない。
 多くの人が学ぶ経済理論では消費者、仲介者、生産者
 それぞれの合理的行動を前提としているが、その妥当性には疑問符がついている。』

そして、コトラーさんは、「行動経済学」は「マーケティング」の別称であるとして、
多くの経済学者がマーケティング理論の発展やその実践に
目を向けるようになれば新たな理論や発見が生まれるはずであり、
それがより良き社会の構築に役立つだろうと述べられています。

うん? 行動経済学はマーケティングの別称?? そんなものなのかな?

コトラーさんによれば、
マーケティングは過去100年にわたり
経済学とその実践に基づく新たな知識を生み出し、
経済システムが機能する仕組みに関することに役立ててきたそうです。

この一年間、
私なりに「経済」や「金融」に関する新聞記事や本を読んできました。
でもやはり、いくら新聞記事や本を読んでも、体系的に学んだとはいえません。
もう少し大学生の頃に勉強しておけばよかったと思っています。

こうして毎年反省を繰り返しながら、一年があっという間に過ぎ去ってしまいます。