しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

春を呼ぶ椿まつり

伊予路に春を呼ぶといわれる伊豫豆比古命神社(通称:椿神社)の「椿まつり」が、
今日6日から始まりました。

でも、どうして「伊予路に春を呼ぶ」といわれているのかな…?
その「答え」は、しっかり椿神社のHPに掲載されていました。

『「立春に近い上弦の月の初期」と月齢を定められているのが、
 当神社の春祭で一般的に、「椿まつり」「お椿さん」或いは「お八日(おようか)」と
 親しみを込めて呼ばれています。
   〜(中略)〜
 丁度冬の厳しい寒さも峠を越し、物の芽が動き始める頃ですので、
 農閑期も終りを告げ、椿まつりの終了後には
 “田起し”“播種”を始める慣習が愛媛県をはじめ四国各地にあることから
 「伊予路に春を呼ぶまつり」として
 「椿まつり」を愛しく待ち焦がれていた様子が伺えます。』

なるほど…、よく分かりました。

さて、私にとって「椿さん」は、ごく身近な存在でもありました。
結婚してからの新居を、椿神社の近くに借りたこともあって、
次の住所に転居するまでの8年間、毎年かかさず「椿さん」に出掛けました。

娘の「七五三」の際にも、健やかな成長を願って、
椿神社で祈祷していただきました。
御利益があったのか、娘は、なんとか元気で仕事と育児に取り組んでいます。

ところで、「春を呼ぶ」といいながら、
「椿さん」の初日の伊予路は、雪がチラつく寒い一日となりました。
この強烈な寒さを、言葉でどのように表現したらよいのか悩んでいたところ、
今日の日経新聞「春秋」では、
立春という言葉をあざ笑うような寒波の襲来』と書かれていました。
やはり、コラムニストは、語彙が豊富でいらっしゃる……。

『賽銭(さいせん)のひびきに落る椿かな』(子規).

椿神社を詠んだ正岡子規の句とともに、「春」を愛しく待ち焦がれる今日この頃です。