しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「知る」を楽しむ

今日6日は、二十四節気の「啓蟄」です。
暦の上では、「冬眠をしていた虫が穴から出てくる頃」なのに、
日中の最高気温は10℃に届かず、とても寒い一日となりました。

さて、ここから今日の本題です。

幼稚園の頃の自分を、なかなか思い出すことができません。
でも、例外がいくつかあって、
その一つが、遠足のバスの中で、母と一緒に歌った「ぞうさん」です。

『♪ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね
 そうよ かあさんも ながいのよ』

遠足の行き先がどこだったのか、
その時の天気はどうだったのか、
お弁当のおかずはなんだったのか、といったことは全く記憶にないのに、
不思議なことに、「この詩を母と一緒に歌ったこと」は覚えています。

先日の新聞記事で、この詩を創られたのが、
まど・みちおさん」という人であることを初めて知りました。
104歳の長寿をまっとうしてこの世を去られたまどさんは、
「ぞうさん」のほかにも、「一ねんせいになったら」や「やぎゆうびん」など、
誰もが一度は口ずさんだことがある童謡を数多く創られたとのこと。

そして、童謡といえば、
今月2日の読売新聞「名言巡礼」には、「春よ来い」のことが書かれていました。

『♪春よ来い 早く来い 歩き始めたみいちゃんが
 赤い鼻緒のじょじょ(草履)はいて おんも(家の外)へ出たいと待っている』

この詩を創ったのが新潟県糸魚川市出身の相馬御風であることも、
この記事を読むまで知りませんでした。

ただ、相馬御風という名前は、もちろん知っていました。
愛する母校、早稲田大学の校歌・「都の西北」の作詞者です。
その相馬御風が、童謡「春よ来い」を創っていたことを知らなかったのです。

「ぞうさん」と「春よ来い」
どちらの詩も、多くの人に歌い継がれ、そして長く人の記憶に残るのは、
どういう理由からなのでしょう?その答えは、私には分かりません。
いや、理由なんかは必要ないのかもしれません。

ここ数日の新聞記事を読んで、
何にも知らない自分を、改めて知ることになりました。
これからも新たな「知」との出会いを楽しみにしたいと思います。