今日の日経新聞電子版に、
『理想の上司像、17年間でこんなに変わった』というコラムが掲載されていました。
コラムの冒頭の次の一節に興味を引かれて、全文を読んでみることにしました。
『産業能率大学が毎年発表している新入社員に聞いた「理想の上司」。
比較できる1998年度から最新の2014年度まで
17年間の変遷を追い掛けてみると、興味深い傾向が浮かび上がる。
トップ10の顔ぶれが大きく様変わりしており、
各時代を反映した経済事情や世相が読み取れるのだ。』
17年間の理想の男性上司トップ10の変遷が一覧表になっていて、
首位は98年度の長塚京三さんから14年度の堺雅人さんまで計10人が入れ替わっており、
産業能率大によると、経済状況や世相に応じて以下の3つのタイプに分類できるそうです。
①98〜06年度=「低迷する組織を再生するリーダーシップ」があるタイプ
就職氷河期・長引くデフレで会社も活力を失い、
組織を再生し、元気づける上司が最も理想と考えられていた時代
②07〜08年度=「親近感」があるタイプ
02年から08年まで続いた「いざなみ景気」の末期になると、
肩の力が抜けた親近感の持てる兄貴タイプが理想の上司になる。
③09〜14年度=「組織に依存しないスキルと自信」があるタイプ
リーマン危機に続き、11年3月には東日本大震災や原発事故が発生。
先行きが一段と不透明になると、組織に依存しないスキルや自信に脚光が集まる。
具体的にはどんな人かというと、次の方々です。
①は、野村克也、星野仙一、古田敦也、北野武
②は、所ジョージ
③は、イチロー、池上彰、橋下徹、
なるほど、そういうものですか…。
理想の上司像には、経済事情や世相が反映するものなのですね。
この記事を読んで、
リーダーシップに関する、ドラッガーの次の名言を思い出しました。
『仕事の哲学』(ダイヤモンド社)に載っていた名言です。
『リーダーシップとは、人を惹きつける資質ではない。
そのようなものは煽動的資質にすぎない。
リーダーシップとは、仲間をつくり人に影響を与えることでもない。
そのようなものは、セールスマンシップにすぎない。』
理想の上司になることと、リーダーシップを発揮することとは、
それぞれ違う資質を伴うものなのでしょうか…?
それとも、資質とは関係ないのでしょうか…?
なんだか分からなくなってしまいました。
まだまだ、勉強不足のようです。