しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

若者の意識と国の将来

内閣府が「平成25年度我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」を公表しています。

この調査は、平成25年11から12月までの間に、
日米韓と、英国、ドイツ、フランス、スウェーデンの計7カ国で実施、
各国で13〜29歳の男女約1000人を対象にWEBで行ったとのことです。

調査領域は、「人生観関係」、「国家・社会関係」、「地域社会・ボランティア関係」、
「職業関係」、「学校関係」、「家庭関係」など多岐にわたっています。

調査報告書の全部に目を通すのは時間がかかりそうなので、
関心のあった「国家・社会関係」のうち「自国に対する意識」と、
「人生観関係」のうち「将来像」を、とりあえず読んでみることにしました。

まず、日本の若者の70.4%が
「自国人であることに誇りを持っている」と回答しています。
ちなみに、7か国比較で見ると、割合が最も高いのはアメリカの76.2%で、
韓国が59.9%と低い数字だったのは意外でした。

次に、日本の若者の54.5%が
「自国のために役立つと思うようなことをしたい」と回答しています。
7か国比較で見ると,日本が最も高い結果となっていて、
アメリカは42.4%と、自国に誇りを持っている割には、低い数字となっています。

ここまでは、日本の若者を頼もしく思ったのですが、
日本の若者に将来への希望を聞いたところ,「希望がある」と答えたのは61.6%で、
アメリカ91.1%とスウェーデン90.8%は
「希望がある」と回答する割合が9割以上占めているのに対して、
日本が最も低い割合(しかも大幅に下回る)となっているのには、
なんだか、やりきれない気持ちになりました。

調査報告書によると、
日本の若者が感じている将来への希望は,
『自分への満足感』や『自国の将来性』と関連していることが考えられるそうです。

自分に自信が持てず、しかも将来に悲観的な若者。
「こんな日本に誰がした」と言いたくもありますが、
やっぱり「国を支えて国を頼らず」の「気構え」だけは持ち続けていたいと思います。