金融広報中央委員会に設置されている「金融経済教育推進会議」が、
「金融リテラシー・マップ」を公表しています。
マップの副題には、「最低限身に付けるべき金融リテラシー」と書かれていて、
その内容は、「家計管理」「生活設計」
「金融知識及び金融経済事情の理解と適切な金融商品の利用選択」
「外部の知見の適切な活用」の4分野に分かれているほか、
年齢層別に、体系的に記載されています。
そして、何のために金融リテラシーを身に付ける必要があるのか、
という問に対しては、次のとおり説明されています。
・国民一人ひとりが、より自立的で安心かつ豊かな生活を実現するため。
・現代社会では金融との関わりを持つことは避けらない。
「生活スキル」として金融リテラシーを身に付ける必要がある。
さらに、「国民一人ひとりの金融リテラシーが向上すれば、
結果として、健全で質の高い金融商品の提供の促進や、
家計金融資産の有効活用にもつながり、
公正で持続可能な社会の実現に役立ち得ると考えらる」と記されています。
さて、私のこれまでの人生を振り返ってみると、
学校教育を含め、「金融」について踏み込んだ教育を受けたことがありません。
おそらく、現在の教育現場でも積極的には教えていないのではないでしょうか。
むしろ、覚えているのは、次のようなお金に関する「ことわざ」です。
「いつまでもあると思うな親と金」
「金は天下の回り物」
「金の切れ目は縁の切れ目」
「安物買いの銭失い」
私の世代は、このような「ことわざ」で十分だったのかもしれません。
しかし、今はそういう時代ではありません。
というのも、昨日もこの日記で書いた個人の金融資産のうち、
880兆円が預貯金として眠っている(?)という話を聞くからです。
安全資産を株式などのリスク商品に投資して、経済の好循環を図っていく…。
これからは、こうした経済的な視点の金融教育も必要なのかもしれません。
私の場合、残念ながら、そのことに気付くのが遅すぎたと思います。