しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

成熟社会という未来

今月26日の地元愛媛新聞に、
崇拝する佐伯啓思・京大大学院教授の論評が掲載されていました。
『成熟した国の目指す道〜脱成長へ価値転換を』というのが、論評のタイトルです。

論評のエキスは、ずばり次の記述ではないかと思います。

『今、本当に必要なことは、
 人口減少を前提とした真の意味での「成熟社会」へ向けての構想を語ることである。
 それはまた、成長第一主義、市場主義、グローバル競争といった
 従来の価値から距離を置くことである。
 本当に必要なのは、「成長戦略」ではなく、「脱成長戦略」への価値観の転換なのである。』

これまで、佐伯先生の著書を何冊か読んできて、
感銘を受けることが多かったのですが、
この考え方だけは、私には理解できないところがあります。

私は、決して「市場原理主義者」ではありませんが、
いわゆる「上げ潮派」の、
『富は成長しなければ分配できない』という考え方を全面的に否定することができません。

「脱成長戦略」のその先に、人類の明るい未来はあるのでしょうか?
まだまだ私は、勉強が足りないようです。