雨、風ともに強まってきました。外から風の不気味な音が聞こえてきます。
台風18号が次第に四国に近づいているようです。
さて、今日の日経新聞「日曜に考える」に掲載されていた、
「若者50年の足跡」の第1回目、
『数の力 企業と蜜月〜団塊世代 大量消費の担い手に 』という記事を読みました。
この特集記事の掲載目的は、次のように書かれていました。
『団塊の世代が青春時代を過ごしていた1960年代から半世紀が過ぎた。
消費、ビジネスから文化、地域、家族関係まで。
各時代の若者は世の中とどのように関わってきたか、
今の時代にどんな足跡を残しているかを連載で探っていく。
初回は学生運動などに象徴される「抵抗と挫折の世代」と語られてきた
団塊世代の実像を描く。』
団塊の世代とは、命名者・堺屋太一さんの定義によると、
1947年から49年の3年間に生まれた806万人を指し、
広義には年間出生数が200万人を超えていた51年生まれまでを指すそうです。
いつも思うのですが、
団塊の世代が「抵抗と挫折の世代」なら、
1955年生まれの私の世代は、どのような名前がふさわしいのでしょう?
「日本の高度成長とともに歩んだ世代」とでも言うのでしょうか?
さらに記事では、団塊世代の生まれで、
全共闘運動の中で戸惑う大学生を描い
「僕って何」で芥川賞を受賞された三田誠広さんが、
「団塊世代は幸福な世代か、それとも挫折の世代か」という問いかけに対し、
『いまデモをするアラブや欧州の若者を見ていると、
若いときの自分たちと重なります。
働いても人生がよくならないと思うと、過激になる。
私たちはそうならなかった。全体としては幸運な世代だったと思います。』
このように答えられていました。
私の世代も、「全体としては幸運な世代」だったように思いますが、
何かしらの困難が伴っていたことは、どの世代にも共通しているような気がします。