しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

円安を考える

今日(8日)の産経新聞「正論」は、
伊藤元重東京大学大学院教授の『為替市場は冷徹な目で判断せよ』でした。

「正論」に著名な経済学者の先生が投稿されるのは珍しいと思います。
それだけに、興味深く読ませていただきました。
勉強になった個所を、この日記をメモ代わりにして残しておきます。

 ・今後為替レートはどちらの方向に動いていくのだろうか。
  残念ながらこの先の為替レートの動きを予想することはできない。
  「為替レートの将来の動きを予想することは不可能である」というのが
  経済学の教えるところであるからだ。

 ・学生にはよく次のように話す。
  「素人は為替レートを名目で見るが、プロは実質で見なくてはいけない」と。
  名目の為替レートは、1ドル=110円とか、1ユーロ=138円というような、
  通常の会話に出てくる為替レートのことである。
  これに対して実質の為替レートとは、それを各国の物価の動きで調整した指標である。
  エコノミストは、通常、実質実効為替レートという指標を使っている。

 ・「素人は名目で、プロは実質で見る」という話を
  為替のプロである政府関係者に話したら、次のような興味深い答えが返ってきた。
  「確かにそうかもしれないが
  現実の為替市場を動かすのが素人であることを忘れてはならない」というのだ。
  これは鋭い指摘である。

 ・為替市場には、もう一つやっかいな現象がある。
  ケインズ美人投票と呼んだ現象だ。
  市場の動きで重要なのは、自分がどう考えるのかではなく、
  市場の他の人たちがどう見ているのかである。

円安の影響なのか、それとも消費税増税の影響なのか、
私には分かりませんが、
このところ、財布の中身がいつの間にか無くなっていくし(小銭だけは溜まります)、
通帳のわずかばかりの預金残高も、確実に減少していきます。
消費者物価は上昇するけど、如何せん給料がそのままなので、
当たり前といえば当たり前の現象なのかもしれません。

う〜ん、自分は何も悪いことをしていないのに……。
ところで、円安で恩恵を受けている人って、いったいどこにいるのでしょう…?
その恩恵を是非庶民に……。

話は変わりますが、今日は「皆既月食」です。
夕方、真ん丸だったお月さんは、今の時間、三日月🌘になっています。