録画しておいたNHK「クローズアップ現代」の
『広がる“読書ゼロ”〜日本人に何が〜』(12月10日放送)を観ました。
番組ゲストは、ジャーナリストの立花隆さんでしたが、
番組キャスター国谷さんとの次のQ&Aが、強く印象に残りました。
Q 自身の思考力を培ううえで、どんな経験が役に立ったか?
A それは、圧倒的に本を読む経験ですよね。
だから、本っていうのは、じゃあ、なんなのかということになりますけれども、
それは僕は、ひとまとまりの知識だと思ってるんです。
つまり本を1冊読むと、そん中にまとまって封じ込められてる知識みたいなものがあって、
それが自分に獲得できる、そういうメディアなんですよね。
それで、ただ、そういうふうに言うと、
その中に込められている知的な部分だけみたいな感じになりますけど、
そうじゃなくて、僕は本ってのは、総合メディアだと思ってるんですよ。
Q 思考力を鍛えていくうえで、本を読むプロセスの中で何をすべきか?
A 読むだけじゃなくて、その次のステージとして、アウトプット、
つまりなんかをまとめて書くっていうね、その体験に行かないと、
なんていうか、より読書が深められない。
そういう知識を深める、なんていうか、知的な内容のものを深めるだけじゃなくて、
その全体をまとめるためには、やっぱり書くっていうことが必要なんですね。
このQ&Aを番組HPで読み直して、で改めて認識したことが二つあります。
その一つは、「思考力を培うためには本を読む経験が役に立つこと」と
「本は総合メディアであること」です。
「総合メディア」とは、立花さんによると、知(知識)・情(感情)・意(意欲or意思)を
全部合わせた体験を与えてくれる「メディア」であると解説されていました。
二つ目は、「読書を深めるためにはアウトプットが必要」で、
「アウトプットには書くことが一番役に立つ」です。
インターネットが普及した現代社会にあっても、
「読書」は、やはり奥が深いものがあると実感した次第です。