『昨夜の「中秋の名月」に続き、今夜はスーパームーンが見られます。
2日続けて月を眺めるイベントが続きますね。
今夜は月を眺めてみてはいかがですか?』
日本気象協会のHPに掲載された、このような呼び掛けに誘われて、
昨晩は、頃合いを見て、東の夜空を眺めてみることにしました。
これも日本気象協会の解説によると、
昨夜は満月だけれども、月が一年で最も地球に近づくため、
一番大きく、明るく見えるとのことで、
これを「スーパームーン」と呼んでいるそうです。
う~む、「セーラームーン」なら知ってたけれど、
「スーパームーン」の存在は知りませんでした。
私が昨晩見た月は、言われるほど大きくは感じなかったけれど、
いつもより明るく感じたのは確かです。
「ウサギの餅つき」もしっかりと確認できました。
ところで、この「スーパームーン」に関連して、
『月を見よ、死を想え』というタイトルのコラムが掲載されていて、
次のような、とても印象的な文章がありました。
『仏教のみならず、神道にしろキリスト教にしろイスラム教にしろ、
あらゆる宗教の発生は月と深く関わっています。
地球人類にとって普遍的な信仰の対象といえば、
なんと言っても太陽と月です。
太陽は西の空に沈んでいっても
翌朝にはまた東の空から変わらぬ姿を現しますが、
月には満ち欠けがあります。
つねに不変の太陽は神の生命の象徴であり、
死と再生を繰り返す月は人間の生命の象徴なのです。』
このコラムを読んで、多くの民族の神話と儀礼のなかで、
規則的に満ち欠けを繰り返す月が、
「死と再生のシンボル」とされたことを知りました。
普段なにげなく眺めていた「月」が、
そういえば昨晩は、神々しく見えたような気がします。
「月光の放つ気」に、私も触れることができたのかもしれません。
一条さんがこのコラムで勧められているように、
これからは、満月の夜には、「月を見上げて、死を想う」ことにします。