しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

死と再生のシンボル

『昨夜の「中秋の名月」に続き、今夜はスーパームーンが見られます。

2日続けて月を眺めるイベントが続きますね。

今夜は月を眺めてみてはいかがですか?』

 

日本気象協会のHPに掲載された、このような呼び掛けに誘われて、

昨晩は、頃合いを見て、東の夜空を眺めてみることにしました。

 

これも日本気象協会の解説によると、

昨夜は満月だけれども、月が一年で最も地球に近づくため、

一番大きく、明るく見えるとのことで、

これを「スーパームーン」と呼んでいるそうです。

 

う~む、「セーラームーン」なら知ってたけれど、

スーパームーン」の存在は知りませんでした。

 

私が昨晩見た月は、言われるほど大きくは感じなかったけれど、

いつもより明るく感じたのは確かです。

「ウサギの餅つき」もしっかりと確認できました。

 

ところで、この「スーパームーン」に関連して、

今日の日経新聞電子版「一条真也の人生の修め方」に、

『月を見よ、死を想え』というタイトルのコラムが掲載されていて、

次のような、とても印象的な文章がありました。

 

『仏教のみならず、神道にしろキリスト教にしろイスラム教にしろ、

 あらゆる宗教の発生は月と深く関わっています。

 地球人類にとって普遍的な信仰の対象といえば、

 なんと言っても太陽と月です。

 太陽は西の空に沈んでいっても

 翌朝にはまた東の空から変わらぬ姿を現しますが、

 月には満ち欠けがあります。

 つねに不変の太陽は神の生命の象徴であり、

 死と再生を繰り返す月は人間の生命の象徴なのです。』

 

このコラムを読んで、多くの民族の神話と儀礼のなかで、

規則的に満ち欠けを繰り返す月が、

「死と再生のシンボル」とされたことを知りました。

 

普段なにげなく眺めていた「月」が、

そういえば昨晩は、神々しく見えたような気がします。

「月光の放つ気」に、私も触れることができたのかもしれません。

 

一条さんがこのコラムで勧められているように、

これからは、満月の夜には、「月を見上げて、死を想う」ことにします。