しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

困ったものです

毎日、行き帰りの電車のなかで本を読んだり、

帰宅後に、インターネットでその日の配信記事などを眺めていると、

必ずと言っていいほど、心に残る文章や言葉に出合うことができます。

 

昨日も、日経新聞電子版「定年楽園への扉」に掲載された

大江英樹・経済コラムニストの

『会社人生は「敗北主義」で構わない』というコラムに、

その言葉を見つけることができました。

それは「オフィスプレーヤー」という言葉です。

 

「オフィスプレーヤー」というのは「オフィスワーカー」に対する言葉で、

仕事を苦役ととらえず、自分が面白いと思う仕事を

やって楽しむべきだという意味が込められているそうです。

 

大江さんは、この言葉に影響を受けて、

「社長まで出世」などという、極めて確率の低い賭けに挑戦するよりも、

「自分が本当に面白いと思える仕事を

やってみるほうがいいのではないか?」と思うようになり、

事実、そのとおりその後の人生を歩んでこられました。

 

そして、コラムの最後では、次のように述べられています。

『会社生活は人生の一部に過ぎません。

 確かに働く年数は長いかもしれませんが、

 その中で少しぐらい、自分の役職を上げることにがんばっても

 退職した後はあまり意味がありません。

 

 それよりは生涯の生活を見据えて、

 本当に自分が楽しいと思える仕事ができるよう、

 在職中にその準備と心構えをしていくのも

 また定年楽園への扉といえるのではないでしょうか。

 多くのサラリーマンは「敗北主義」で構わないのです。』

 

私のこれまでの人生は、「敗北主義」そのものなのですが、

耳が痛いのは、「本当に自分が楽しいと思える仕事ができるよう、

在職中にその準備と心構えをしていく」という警句です。

 

せっかく自分の日記に「老いじたく」というタイトルを付けたのに、

退職後に仕事を楽しむための準備と心構えが

全くできていないのです。

困ったものです…。定年退職まであと半年しかないというのに……。