しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

三連休中日の雑感

ラグビーW杯で日本代表のベスト8入りがかかった

サモア」対「スコットランド」の試合を観ました。

結果は、33対36でサモアが破れ、

この時点で、残念ながら日本代表の一次リーグ敗退が決まってしまいました。

 

そのことは悔しかったけれど、

この試合は、最後の最後まで手に汗握る、とても見応えのある内容でした。

特にサモアは、ジャパン戦の時とは打って変わって、

とても素晴らしい攻撃力を見せてくれました。

ただ、終始スクラムを押され、反則が多かったのが残念でした。

 

ベスト8は逃したけれど、明日12日は早起きして

日本代表の最後の戦いぶりを見届けたいと思います。

早大の藤田選手が先発出場するらしいので、今からワクワクしています。

 

ところで、昨日の日経新聞には、

「人を潤す言葉」シンポジウムの特集記事が掲載されていました。

小説家の真山仁さんが基調講演で、

読書を通じて得られる想像力の大切さを語られたのことで、

その講演概要の記事から、印象に残った言葉を二つ選んでみました。

 

・今危惧しているのは、「正しい」という言葉がすごく増えたこと。

 これは想像力がなくなってきたことの表れでもあります。

 特に3.11以降、原発を止める人が正しい、原発を進める人は悪いとなった。

 科学文明に生きている人たちが、一度の事故で突然それを全部頭ごなしに

 ダメだという。社会がそんなに単純になったのかと戸惑いました。

 今の日本では、「正しい」ことを争う前に、もう少しちゃんとお話をしませんか

 というところが抜けている。想像力が足りなくて他人の主張を理解できず、

 自分の持っている価値観が理想的なのだから、これしか答えがない。

 議論をして同一性を求めていっても、なかなか折り合わない。

 その一方で、「多様性」も言われるのですが、

 そうであれば正しさが一つであるはずがない。

 

・読書はただ書を読むことではない、

 貴重な時間を没入できるかどうかだと申し上げました。

 小説を読んで別の人生を生きるぐらいの体験をぜひしていただきたい。

 そういう豊かな時間を使っていただくことで、

 この世知辛くてちょっとふらふらしている社会に、

 一息つけるような空間と時ができるのではないかと思っています。

 

う~む、どちらの言葉も含蓄に富んでいます。

原発に関する議論は、賛否が真っ二つに分かれいて、主張は全く相容れず、

このままだと、社会が分断してしまいそうにも思われます。

真山さんが言われるように、本当に「正しさ」は複数あるのでしょうか?

 

また、「読書」に関しては、私はまだ、

「小説を読んで別の人生を生きるぐらいの体験」をしたことがありません。

没頭の仕方が足りないのかもしれませんが、

小説を読んで感動し、「泣き」、「笑い」した経験は多々あります。

この経験は、絵本の本好きな孫娘にだけには、

是非伝えていきたいと思っています。