孫娘は、今日で4歳と6か月になりました。
これまで元気で育ってくれたことに感謝したいと思います。
もう私とは、ほとんど対等に会話ができるほど成長した孫娘ですが、
時折、親指を口に入れておしゃぶりをする癖は赤ちゃんのままです…。
さて、今月18日付けの「かんべえ」さんの溜池通信「不規則発言」を読んで、
NHKに「時論公論」という番組があることを知りました。
「かんべえ」さんは、この番組はスグレモノの情報源で、
「ネットで見た方が早い」ということを勧められていたので、
さっそく番組HPにアクセスしてみると、
おっしゃるとおり、確かに解説が平易で分かりやすい。
ちなみに、18日の「時論公論」は、
『もたつく景気 カギを握るのは企業』というテーマでした。
今年7月から9月のGDPは2期連続のマイナスで、
国内景気のもたつきが目立つなか、
その回復には賃上げや設備投資という、企業の出方がカギになります。
ところが、解説によると、
企業は、円安や去年秋以降の原油安、
それに安倍内閣による法人税の実効税率引き下げといった「風」を受け、
企業収益は過去最高の水準にまで膨れあがっているのにもかかわらず、
それに見合うほどの賃上げや設備投資は行われず、
貯めこむばかりで景気の好循環が回っていかない、
という批判が政府の側にもあるそうです。
企業が利益を賃金や投資、配当に回さずに貯め込んだ内部留保の額は、
国内全体で見ると2014年度末で354兆円に達しているのに対し、
設備投資は昨年度40兆円弱で、
リーマンショック前の水準にすら戻っていないという話を聞くと、
その額のけた外れの「かい離」に、正直、驚いてしまいます。
経営者の側からは、
「なかなか有望な投資先がない」という声があることに対しては、
子育てや介護、健康増進といった新しい成長分野があるのに
「投資先が乏しい」というようでは経営者としてはふがいない、
自社の成長戦略が描けていないことの証明になっていると、
手厳しく反論されていて、読んでいてちょっと痛快な気持ちになりました。
景気回復に必要な「設備投資」と「賃上げ」、
この二つを動かすことができるのは企業だけです。
力のある企業は、ぜひ「アニマルスピリット」を見せていただきたいと思います。