しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

悩みは尽きない

今月23日付けの「溜池通信」の特集記事は、『テロと格差の2015年を考える』でした。

このレポートのなかでは、
「低成長で平和な時代をどう生きるか」という箇所の、
「かんべえ」さんの次の指摘が勉強になりました。

『大きな戦争がなく、成長率も低い時代においては、
 経済的な格差が固定化しやすくなる。
 これにグローバル化が重なると移民人口が増え、
 宗教的対立から「文明の衝突」が起きやすくなる。
 結果としてテロ事件が発生したり、過激な「イスラム国」が勢力を伸ばしたりする。
 これが2015年の大問題であるとしたら、
 事態を解決するために大規模な戦争を起こそう、というのはもちろん論外なので、
 世界経済の健全性を保つために
 どうやって社会の流動性を高めるかという視点が重要になってくる。』

続いて「かんべえ」さんは、
社会の流動性を高めるための優先順位を提示されています。

 ・経済政策においては、先に「分配」を議論することは得策ではなく、
  優先すべきは、むしろg(成長率)を極大化すること。
  「経済成長がr>gを是正する」ことをピケティ自身が認めているように、
  まずは「成長」を促進すべきである。

 ・次に、1990年代のITセクターのように、
  まったく新しい産業分野を開拓すること。
  新分野は参入障壁が低く、意欲と能力のある若者が成功を収めやすいこと。

 ・そして、分配をどうするかについては、
  「国際的な相続税強化」は検討に値するアイデアではないだろうか。

う〜ん、なんだかよく分かりませんが、「かんべえ」さんは、
ビケティの結論である「国際的な累進課税」は、お気に召さないようです。
それにしても、そろそろ私も「21世紀の資本」を買って読まないと、
こうした議論についていけないような気がしてきました。

でも、庶民にはちょっと高額だし、読んで理解できるかどうか分からないし……。
「買うべきか、買わざるべきか」
本の購入動機に関する悩みは尽きることがありません…。

さて、話は変わりますが、
孫娘は、昨日25日で3歳と8か月となりました。

ついこの前まで、
台所のテーブルの高さから頭がはみ出るほどだったのに、
最近では顔のほとんどが見える背丈になりました。
そして、相変わらず「おしゃべり」が達者です…。

孫娘はすくすくと成長し、
今年87歳になる父は、日に日に衰えて行くのが分かります。
世代は確実に交代しつつあります……。