しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

日本語音痴

日経電子版の「ことばのドリル」に毎回チャレンジしていますが、
なかなか良い点を取ることができません。
今月13日に掲載された第10回目のドリルも、
チャレンジの結果は惨憺たるものでした。

ドリルの【問4】は、「太字にした語句が本来の意味に即して
最も適切に使われているものはどれですか。」というもので、
「奇特」、「爆笑」、「たたずむ」、「雨模様」がその「太字」でした。

いくら考えても、どれも本来の意味に使われているようで、
正解がなかなか分かりません。

ちなみに、【問4】の解説を要約すると、次のようなものでした。

「奇特」は「行いや心がけがすぐれていて感心なこと。殊勝」の意味。
最近は「奇妙で珍しいこと」「変わり者」の意味で使われることも多いが、誤用。

「爆笑」は「大勢の人が一度にどっと笑うこと」。
「一人で爆笑」という言い方は矛盾している。

「たたずむ」は「ある場所にしばらく立ち止まる」が本来の意味。
近年は「建物などがぽつんと立って存在する」の意味で使われることが多く、
採用している辞書もあるが、違和感をもつ人も多い。
できれば他の表現に言い換えたい。

「雨模様」は本来、「いまにも雨が降りそうな空の様子(=曇り空)」のことで、
実際に雨が降っている状況ではない。

う〜ん、還暦近くまで生きてきたというのに、
「ことば」本来の意味をほとんど理解していなかったことは、
ショック以外の何ものでもありません。

最近では、小学校から英語を教えるとのことですが、
まずは、私のような「日本語音痴」にならないために、
国語の授業時間数を増やすことの方が重要なことだと思います。

ところで、今日は、うれしい出来事がありました。
選抜高校野球に82年振りに出場した地元の松山東高校が、
強豪の二松学舎大付属高校に5対4で競り勝ちました。
しかも、相手の好投手から16三振を奪われたうえでの勝利でした。
まさに、「勝ちに不思議の勝ちあり」です。

生きてさえいれば、
いつかはこのような感動の瞬間に巡り合えるものです……。
だから、人生は素晴らしい…。