しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

志を高く

「願わくは 花の下(もと)にて春死なむ その二月(きさらぎ)の望月のころ」

叔父の告別式から帰ってきた妻の話では、
大阪岸和田も、桜の花がきれいに咲いていたそうです。

月は望月ではなく、宵月だったけれども、
西行の歌のように、叔父は桜の開花を待って逝ったのかもしれません。

さて、今日31日は、平成26年度の「年度末」の日です。
退職される先輩や転出される同僚とも今日でお別れです。

公務員にとって、ある意味「特別な日」でもある今日、
日経新聞に連載されていた
古川貞二郎・元内閣官房副長官の「私の履歴書」が終了しました。
最終回のタイトルは、
『使命感〜政治主導生かす官の志〜生まれ変わっても公務員に』でした。

国家公務員であれ、地方公務員であれ、
公務員を志す人に、ぜひ読んでいただきたい内容でしたが、
特に、次の言葉は、胸を打つものがありました。

『「生まれ変わったらどんな仕事をしたいか」と聞かれることがある。
 私は「また公務員になりたい。厚生労働省で仕事をしたい」と答えている。
 そうした使命感を持ち続けていれば、
 どんなにつらいことがあっても仕事への愛着と闘志を失うことはない。

 私は志が高く使命感を持った官があってこそ、
 国家国民のためのよい政治ができると信じている。

 公務員の皆さんには初志を大切にし、
 家族を大事にしながら職務に誇りと自信を持ち、
 自ら選んだ道を堂々と歩んでいただきたい。

 国民の皆さんには非は厳しく叱正する一方、
 志を持った公務員が日夜、
 公の仕事に努力している事実を理解していただくよう切に願っている。』

私も、定年退職まで、ちょうどあと一年となりました。
地方公務員になることは、自ら選んだ道です。
古川元副長官のお言葉を胸に刻んで、
なんとか最後の気力を振り絞って、自らの職責を全うしたいと思っています。