昨日(4月1日)から平成27年度が始まりました。
新年度恒例の儀式として、
官公庁では辞令交付式、企業では入社式が行われたことと存じます。
新しく社会人となられた皆様の、
輝かしい門出と今後のご活躍をお祈りします。
そして、今年も全国新聞の朝刊には、
サントリーウィスキーの広告に、
伊集院静さんのエッセイが掲載されていました。
今年の題名は「挑め。失敗しても起き上がり、また挑め。」で、
そのエッセンスと思われる文章は、次のような内容でした。
『挑め。失敗しても起き上がり、また挑め。
失敗をおそれるな。笑われても、謗られても、挑め。
困難に立ち向かう人間の姿には真理がある。
己だけのために生きるな。
仕事は誰かのためにやるものなのだ。
それが仕事の品性だ。生きる品格だ。
疲れたら、夕暮れ、一杯の酒を飲めばいい。
酒は、打ち砕かれたこころをやさしく抱いてくれるものだ。』
毎年1月と4月に、
新成人と新社会人に贈る伊集院さんの力強いメッセージは、
私のような「向老世代」の人間にも心に響くものがあります。
お説教だけのメッセージだけなら興ざめしますが、
最後にお酒と結び付けているのが、何とも味わい深いですよね。
サントリーウィスキーの広告だから、当たり前といえば当たり前ですけれど…。
なお、このエッセイでは、
「すぐに役立つものはすぐに役に立たなくなる」という言葉もありました。
池上彰さんもよく使われているこのフレーズを、
伊集院さんが使われると、また一味違うものがあります。