昨日のこの日記で、「定年後の心配の種は尽きない。」と書きましたが、
今月26日の日経新聞の特集記事「戦後70年 日本のかたち」に掲載された
吉川洋・東大教授の『内需 飽和状態ではない』というコラムを読んで、
定年後の心配ばかりしないで、明るい希望を持つことも必要だと思いました。
具体的には、次の文章でした。
『現在も成長の時代は終わったとの声が聞かれるが、私は違う考え方を持つ。
実質1〜2%の成長はできるし、実現すべきだ。
需要が飽和状態になったわけではない。
いまビジョンを示すなら高齢化と環境が大きなテーマになろう。
高齢化ですべてのものががらりと変わる可能性がある。
建物、自動車から流通、町づくりまでイノベーションの宝の山だ。
技術を活用すれば21世紀にふさわしい介護の姿も描けるはずだ。
環境重視を徹底すれば投資も必要になる。
チャンスは目の前にいくらでもある。
人口が減るからもうだめという閉塞感を払拭しなければならない。』
う〜ん、なるほど…。おっしゃるとおりですね。
私の「定年後の悲観論」は、
自分自身の「お金」や「健康」という問題だけでなく、
今の世の中の制度や仕組みを前提としているからで、
吉川先生が指摘されているように、高齢化は逆にチャンスでもあり、
「イノベーションの宝の山」なのかもしれません。
私も、前向きな気持ちを持って、
孫娘に定年後の元気な姿を見せなければなりません。
どうやらそのためには、私自身の「創造的破壊」が必要みたいです。