今日は久しぶりに陽射しが降り注ぎました。
それでも空気は冷たく、一時的にみぞれが降ったりして、
相変わらず寒い日が続いています。いったいこの寒さはいつまで続くのでしょう?
今となっては、お正月三が日の暖かさが懐かしいです。
外だけでなく家の中も、身震いするほど寒いので、
必然的に石油ストーブのお世話になることが多くなるのですが、
例年に比べて灯油が安いので、家計にとっては大助かりです。
灯油が安いのは世界的な原油安…。
我が家と同じように、原油安は一般家庭の購買力を高め、
企業にとっても利益率の向上につながることから、
最終的に成長率の向上に寄与するのかと思いきや、そうでもないことが、
先日の日経新聞に掲載された「逆風の世界経済」を読んで分かりました。
記事によると、資源国以外の景気も伸び悩んでいるとのことで、
原油安の根っこには、2つの要因があることを指摘しています。
その一つは中国経済。
中国経済は成長の速度が遅くなっているだけでなく、
資源を大量消費するような重厚長大産業への偏重から
より成熟した経済へ質の転換を進めており、
中国の需要を頼みとしてきた産油国には二重の打撃となっていること。
もう1つは米国の利上げ。
過去の商品相場の活況を演出したのは世界的な資金のだぶつきだったけれど、
日欧はなお緩和を続けるが米国の金融政策の方向が逆転したことで、
お金の流れが変わったこと。
資金流出はブームのなかで隠されていた
各国が抱える脆弱な構造を浮き彫りにしつつある……、
このように記事では指摘しています。
これらの要因に苦しんでいるようですが、
同じように新興国が大変かというと、これまたそうでもないようです。
記事には次のような解説がありました。
『新興国の先行きが一様に真っ暗なわけではない。
ベトナムの15年の経済成長率は8年ぶりの高い伸びを記録した。
環太平洋経済連携協定(TPP)への参加や国営企業改革を評価し、
外資系企業の進出が進んだ。
緩やかな回復基調への期待がある。
成長率で中国を上回るインドは、モディ政権下で進む経済の構造改革が追い風だ。』
『新興国が足並みをそろえて成長する時代は終わった。
企業や市場は「成長力」に基づく選別を始めている。』
この文章が強く印象に残っていますが、世界的にマーケットの動きは複雑で、
景気や経済の先行きを予想されるエコノミストは、
大変な御苦労をされているのだろうな…と拝察いたします。
話は変わりますが、先日上京して気がついたことがあります。
いつも愛読している日経新聞は、東京ではカラー刷りが多いということ。
こちらは、普段の日はモノクロです。ちょっと羨ましかったです……。