NHKテレビテキストの100分de名著
『人生の意味の心理学~アドラー』を読了しました。
ゲスト講師は、哲学者でカウンセラーの岸見一郎さんでした。
テキストには、アドラー心理学を理解するうえで、
次のような重要なキーワードが登場します。
・ 「ライフスタイル」
→この世界、人生、自分についての意味づけ
・「優越性の追求」
→今よりも優れた存在になりたいと思いながら日々を生きること
・「劣等コンプレックス」と「優越コンプレックス」
→強すぎる劣等感と過度の優越性の追求
・「人生の嘘」
→口実を持ち出して人生の課題に直面しない事態
・「価値低減傾向」
→他者の価値を落として自分が優位に立とうとすること
・「課題の分離」
→あることの最終的な結末が誰に降りかかるか、
その責任を最終的に誰が引き受けるかを考えること
・「共同体感覚」
→他者と結びついているということ
う~む、テキストを読んでいると耳が痛いお話ばかりでした。
特に、「人生の嘘」は自分のことを指摘されているようで……。(絶句)
「人生の意味は全体への貢献である」
「人生の意味は貢献、他者への関心、協力である」
「自分に価値があると思える時だけ、勇気を持てる」
テキストに書かれたこれらの言葉を知って、
アドラーの関連書籍がベストセラーになっていることが、
少し理解できたように思います。
そして最後に、テキストで一番印象に残った、次の言葉を書き残しておきます。
『しかし、真に人生の課題に直面し、それを克服できる唯一の人は、
その[優越性]の追求において、
他のすべての人を豊かにするという傾向を見せる人、
他の人も利するような仕方で前進する人である。』
人それぞれが「一歩一歩前に進む」という、優越性を追求していきたいものです。
NHK 100分 de 名著 アドラー『人生の意味の心理学』 2016年 2月 [雑誌] NHKテキスト
- 出版社/メーカー: NHK出版
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