米大統領選の候補指名争いは、
代議員獲得数で首位を走る民主党のヒラリー・クリントン氏と
共和党のドナルド・トランプ氏が南部ミシシッピ州でともに勝利したようです。
報道によると、共和党では過激な言動を繰り返すトランプ氏は、
党候補にふさわしくないとみる党主流派が「反トランプ」の立場を鮮明にしており、
対抗馬の一本化が焦点になっているとのことでした。
この大統領選に関しては、
今月5日の溜池通信・不規則発言で「かんべえ」さんが、
次のような話が飛び交っていると紹介されていました。
「ヒラリー・クリントンが勝ったら、女性初の合衆国大統領になる」
「バーニー・サンダースが勝ったら、ユダヤ人初の合衆国大統領になる」
「マルコ・ルビオが勝ったら、ヒスパニック初の合衆国大統領になる」
「テッド・クルーズが勝ったら、カナダ生まれの初の合衆国大統領になる」
「ドナルド・トランプが勝ったら、合衆国最後の大統領になる」
う~む、私はこの話を冗談とは思えませんでした。
トランプ氏がもし大統領になったら、これまでの言動からすると
衝動的に「核のボタン」を押してしまうのではないかとマジに心配します。
しかし、一方で、英フィナンシャル・タイムズ(FT)は、
「外交政策の面で、トランプ氏の発言は攻撃的で国家主義的だけれども、
具体的な問題への彼の立場は、海外における米国の軍事介入と民主主義の促進に対する
オバマ的な慎重さがあると示唆している。」と指摘していました。
また、ロナルド・レーガン元大統領が大統領に就任した時、
世界大戦を引き起こすと広く予想されていたのに、
今は「偉大な大統領」の殿堂で揺るぎない地位を得ていることから、
トランプ氏が憎悪から受容に至る同じ道のりを歩むこともあるのではないかと
FTは「擁護」していました。
トランプ氏は「合衆国最後の大統領」になるのか、
それとも「偉大な大統領」になるのか、遠い異国の出来事とはいえ、
しばらく目が離せそうにありません。だって、同盟国ですから……。