振替休日の今日も、昨日と同じような晴れの日となりました。
今日は、一周忌を先日迎えた叔父のお墓参りに行ってきました。
さて、今月19日の日経新聞「こころ」欄に掲載された
古美術鑑定家・中島誠之助さんへのインタビュー記事に、
とても含蓄に富んだ名言がありました。
記事は『本物を見極める目』というタイトルでしたが、
以下にその名言のいくつかを書き残しておきます。
・物を見るというのは生まれながらの能力もあるが、あとはいい物を見ることが大事。
展覧会でも秘蔵品でも見るチャンスがあったら労を惜しまずに行くってこと。
・建築物でも景色でも、もっというと、いい音楽を聴き、いい本を読み、
常に最高の水準に接して感性を高めておくことが一番の基礎になる。
・私が大事にしている言葉で「絹着て、ボロ着て、木綿着ず」というのがある。
木綿が悪いわけではなくて、中途半端な暮らしをするなってこと。
メリハリのきいた暮らしをして自分を高度に保っていると見る目が違ってくる。
・大切だと思うのは世間に名を博した人、
偉い人とはなるべく謦咳(けいがい)に接しておくこと。
・日本人は本物を見極める目はあるんですよね。
だけど今は生活が豊かになりすぎている。
やはりある程度ハングリーじゃないと物が見えない。
・100点の品物があれば90点はニセモノ。だけどもニセモノがあるから面白い。
ニセモノに引っかかりたくないから勉強するんだ。ニセモノは社会のスパイス。
う~む、とても勉強になります。
ところで、これらの名言は、「物」だけではなく、
「人物が本物かどうかを見極める」ことにも当てはまるのでしょうか?
少なくとも我が家の奥様は、私を人生の伴侶として選択した段階で、
「本物を見極める目」を持っていなかったということになります。
でも、「なんでも鑑定団」のように、ニセモノの私にも
「大事になさってください」という温かい言葉がかけられたらうれしいな…。