今日28日の日経新聞「くらし」欄では、
「アドラー心理学」が分かりやすく解説されていました。
とても参考になったので、
いつものように、この日記をメモ代わりにして、要点を整理しておきます。
まずは、「アドラー心理学」と「他の心理学」との違いです。
他の心理学(原因論の問い)⇔ アドラー心理学(目的論の問い)
「私はどこから来たのか?」 ⇔ 「私はどこに向かっているのか?」
「何が私に影響を与えた?」 ⇔ 「何のために生きている?」
「なぜこんな自分になった?」⇔ 「私はどういう人間になりたいのか?」
次に、アドラー心理学の理論の5本柱です。
目的論 ⇒ 人は目的に沿って行動している。
全体論 ⇒ 人は分割できない全体的な存在である。
主体論(自己決定性)⇒ 人間は自己決定的な存在である。
認知論 ⇒ 人は主観を通じてものを見ている。
対人関係論 ⇒ 人生の問題はすべて対人関係の問題
次は、「アドラー心理学」についての解説です。
『アドラー心理学は正式には個人心理学と呼ばれる。
他の心理学の多くが「人の行動は過去の原因によって決まる」
という考えをとるのに対して、
人は主観を通じてものを見ているアドラー心理学では
「どんな目的でその行動を選んだのか」という点に注目する。』
『人の行動の原因が過去にあるとすると、行動を変えるのは難しい。
過去は変わらないからだ。
しかし人の行動が未来の目的によって決まるとすれば、
適切な目的をみつけることで新たな行動がとれるとアドラー心理学は考える。』
『アドラー心理学に基づくカウンセリングや心理療法では、
こうした目的を見付けられるよう支援する。
アドラー心理学が「勇気づけの心理学」とも呼ばれるのはこのためだ。』
私がアドラー心理学に共感するのは、「過去は変わらない」ということです。
「なぜこんな自分になった」と考えるより、
「私はどういう人間になりたいのか」と考える方が、
「前向きな人生を歩めるのではないか」と思います。
しかし、これが「なかなかできない」のが人間の弱さでもあります。
「過去は変わらない」けれども、
そんな「変わらない過去を受け止め感謝する」ことも
あっていいのではないか……。最近、そのように思えるようになりました。