しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

過去は変わらない

今日28日の日経新聞「くらし」欄では、

アドラー心理学」が分かりやすく解説されていました。

 

とても参考になったので、

いつものように、この日記をメモ代わりにして、要点を整理しておきます。

まずは、「アドラー心理学」と「他の心理学」との違いです。


 他の心理学(原因論の問い)⇔ アドラー心理学(目的論の問い)      

「私はどこから来たのか?」 ⇔ 「私はどこに向かっているのか?」

「何が私に影響を与えた?」 ⇔ 「何のために生きている?」

「なぜこんな自分になった?」⇔ 「私はどういう人間になりたいのか?」

 

次に、アドラー心理学の理論の5本柱です。

目的論    ⇒    人は目的に沿って行動している。

全体論    ⇒    人は分割できない全体的な存在である。

主体論(自己決定性)⇒ 人間は自己決定的な存在である。

認知論    ⇒    人は主観を通じてものを見ている。

対人関係論  ⇒    人生の問題はすべて対人関係の問題

 

次は、「アドラー心理学」についての解説です。

アドラー心理学は正式には個人心理学と呼ばれる。

 他の心理学の多くが「人の行動は過去の原因によって決まる」

 という考えをとるのに対して、

 人は主観を通じてものを見ているアドラー心理学では

 「どんな目的でその行動を選んだのか」という点に注目する。』

 

『人の行動の原因が過去にあるとすると、行動を変えるのは難しい。

 過去は変わらないからだ。

 しかし人の行動が未来の目的によって決まるとすれば、

 適切な目的をみつけることで新たな行動がとれるとアドラー心理学は考える。』

 

アドラー心理学に基づくカウンセリングや心理療法では、

 こうした目的を見付けられるよう支援する。

 アドラー心理学が「勇気づけの心理学」とも呼ばれるのはこのためだ。』

 

私がアドラー心理学に共感するのは、「過去は変わらない」ということです。

「なぜこんな自分になった」と考えるより、

「私はどういう人間になりたいのか」と考える方が、

「前向きな人生を歩めるのではないか」と思います。

 

しかし、これが「なかなかできない」のが人間の弱さでもあります。

「過去は変わらない」けれども、

そんな「変わらない過去を受け止め感謝する」ことも

あっていいのではないか……。最近、そのように思えるようになりました。