マイナンバーカード受け取りの案内状が、
先日のこと、ようやく町役場から届きました。
そのマイナンバーカードについて、昨日10日の日経新聞「大機小機」欄では、
『マイナンバーは離陸できるか』というコラムが掲載されていました。
コラムでは、多目的利用機能を持つ住民基本台帳カードの累計交付枚数が、
2015年3月末で約920万枚にとどまっている点からすると、
あまり活用されなかったのではないかとして、
カードの普及がカギとなるけれども、そのためには
利用者に向けて利便性をアピールしなければならないと指摘しています。
う~む……。(絶句)
かつて、住基ネットの事務を担当していた私としては、
この指摘はとても残念に思います。
私は、当然のこととして、住基カードを制度開始以来所有しています。
私が住んでいる松前町では、印鑑登録証としての機能、図書館カードとしての機能、
住民票・印鑑証明書の交付申請書を自動的に作成する機能を
住基カードに持たせていて、これが私にとっては大変便利でした。
また、住基カード本来の機能としては、
私の住民票をお隣の松山市でも交付してもらうことができたのです。
こうした多目的利用の機能を全国の市町村で一斉に導入していれば、
もっと住基カードの普及は進んでいたのかもしれませんが、
如何せん、その独自のサービスは条例規定事項なので、
市町村によって取組の「温度差」が生じてしまいました。
マイナンバーカードにも多目的機能を付加するとのことでした。
マイナンバーカードの利便性を積極的にPRすることによって、
松前町だけでなく全国的にも普及することを切に願っています。
なにせ、マイナンバーカードの「離陸」には
相当な「コスト」がかかっているはずですから……。