しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

メディアと選挙

昨日17日の日経新聞「経営者ブログ」で、

鈴木幸一・IIJ会長が、次のようなことを述べられていました。

 

『高齢者が選挙民の過半数を占める時代が想定される日本で、 

 18歳に投票権の年齢を下げることが、選挙結果にどのような影響を及ぼすのか。

 まして、彼らが 日々、利用しているメディアが、新聞やテレビではなく、

 インターネットであることがどのような形で影響するのだろうか。

 かつて、メディアが「常套句」で 人々の想像力を奪い、

 悲劇的な結果を生んだ歴史を振り返りながら、

 新しいメディアによって情報を得ている若者たちが、

 どのような判断基準を持とうとしているのか、

 まじめに考えてみたいテーマである。』

 

この文章を読んで、少し考えるところがありました。

なお、文章中の「メディアの常套句」という言葉は、

第1次世界大戦からファシズムが台頭する時代に、

自ら個人雑誌をつくり、反戦・反ファシズムを貫いた

20世紀前半のオーストリアの思想家カール・クラウス の言葉とのことで、

メディアはいつも「常套句」によって、

人々から想像力を奪うことが大きな問題であると語り続けたそうです。

 

参議院選挙も近づき、そろそろ政治の動きが気になる時期となりました。

私が政治の動向を知るのは、

もっぱら新聞紙面とWeb記事に頼るところが大きいのですが、

今年31歳になった私の娘は、スマホが情報源らしく、

新聞をまともに読んでいる姿をほとんど見たことがありません。

 

そもそも政治に興味があるのかさえ分かりませんが、

少なくとも親子同士で政治の話をしたことがありません。

いや、たぶん娘は成人してから

投票所に足を運んだことがないのではないかと思います。

 

18歳に投票権の年齢を下げるのは結構なことですが、

鈴木会長が心配されているように、

インターネットで情報を手に入れている若者が、

どのような判断基準で投票されるのかは、私も気になるところです。

 

面白おかしく書かれた記事で政治家や政党を選ばれるくらいなら、

私の娘のように投票しないという選択の方が、

日本という国が、「むしろ間違いのない方向に向かうのではないか」

とも思ってしまいます。

 

いや、ゴメンナサイ……。私の一瞬の妄想でした。

きっと若者は、自らの未来のために、正しい選択をされると思います。