昨日の安倍首相の消費増税再延期の表明を受け、
今朝の全国新聞の社説には、次のようなことが書かれていました。
・毎日新聞
⇒現在はリーマン級の危機ではない。アベノミクスはうまくいっている。
ただ、今後、新たな危機が発生するかもしれないため、念のため増税を再度、
先送りするという乱暴な論理だ。
増税できる環境を整備する約束を果たせなかった責任は大きい。
・朝日新聞
⇒きのう首相は「リーマン・ショツク級の事態は発生していない」と認め、
熊本地震を理由にするつもりもないと述べた。
一方で、雇用の増加や所得の上昇を挙げ、アベノミクスの成果に自信を見せた。
消費増税を予定通り実施するのが筋だ。
・読売新聞
⇒アベノミクスは雇用改善などに効果を上げたが、消費のもたつきなどの課題も残る。
脱デフレを確実に果たすため、消費増税の先送りはやむを得ない選択だ。
・日経新聞
⇒個人消費を腰折れさせないためだ、として消費増税の2年半先送りを表明した。
その理由として日本経済は順調だが、世界経済に不安があることを強調した。
民進、共産など野党は「アベノミクスの失敗が明白になった」と
内閣総辞職を求めている。
どちらの言い分に理があるのかを問う「アベノミクス選挙」である。
社説の一部のつまみ食いで申し訳ないのですが、
これを読むと、「毎日新聞」と「朝日新聞」は否定的、「読売新聞」は肯定的、
そして、「日経新聞」は「その是非を選挙で問う」というのが「主旨」のようです。
う~む、私にはよく分からないけれど、今の安倍首相の時に増税できなければ、
今後、誰も増税できないように思います。
「増税できる環境」は、今の日本に訪れる日が来るのでしょうか?
一般需要を喚起する、あっと驚くような「イノベーション」を起こし、
経済の成長力を高めていくしか方法がないような気がします。