しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

衆人環視の世界

岡本全勝・福島復興再生総局事務局長(前復興庁事務次官)のHPで、

朝日新聞の「ネット炎上」に関する記事が紹介されていたので、

さっそくその記事を読んでみることにしました。

 

岡本事務局長のHPにも引用されていましたが、

「ネット炎上」の怖さについて、次のような専門家のお話がありました。

『教室のスクリーンに東京・渋谷のスクランブル交差点の写真が映った。

 真ん中に学校名や携帯番号を書いたボードを掲げた少女が立っている。

 「インターネットにものを書くということは、この交差点に掲げることと同じ。

 まだこの交差点の方がましなくらいです。」 

 通るのは1日40万人。ボードを下ろすこともできると解説し、

 「でもインターネットは一度あげたら二度と下ろせません。

 全世界に公開され続けます」と加えた。』

 

う~む、これを読んだだけでもビビってしまいそうです。

それよりも、もっと驚いたのは、

炎上が収まっても、ネット上には痕跡が残り続けるということで、

先ほどの専門家のお話として、次のように書かれていました。

 

『私立高校の推薦合格を得たのに、

 高校に過去の炎上を告発する電話が入り、推薦が取り消された中学生。 

 恋人の親戚が炎上に気づき、結婚話がつぶれた20代女 性。 

 様々な実例を紹介し、「人生の大事な場面で過去の炎上が、

 がんと足を引っ張ってくる。それが炎上の本当の恐ろしさです」と語りかけた。』

 

そして、「どうすれば炎上を避けられるか」については、

「家の玄関ドアに貼り出せる内容なら、どんなものでもネットに書いて大丈夫」

との結論でした。

 

う~む……、ということは、本人は気を付けて書いているつもりでも、

この日記もネツト炎上する危険性があるのかもしれません…。

 

その時々の出来事や感想を日記に書くという私的な作業も、

ネット上では「衆人環視」の状況に置かれていることを

改めて自覚したいと思います。

でも、「家の玄関ドアに貼り出せる内容」だけしか書けないのは、

正直、面白味が全くないような気もします…。