昨日14日の日経新聞「ニュース複眼」は、『かすむ野党~再生への処方箋』でした。
「野党再生に何が必要か」について、
元民主党最高顧問の藤井裕久さん、元官房副長官の石原信雄さん、
元伊藤忠商事会長の丹羽宇一郞さんに、インタビューした記事が掲載されていました。
拠って立つバックボーンが当然違うのですが、
次のようにどこか似ている指摘があったので、
「偉い人になると考えることが同じなんだなぁ~」と感心した次第です。
・野党は奇をてらうのではなく、地道に政策提言をすることが大事だ。
・民主党政権がダメだったのは、野党体質が抜け切れていなかったからだ。
党内で議論ばかりしていた。2番目に、役人は敵だとの考えの人がいた。
今はそれが失敗だとわかっている。
【元官房副長官の石原信雄さん】
・いつの時代も政策で勝負するのが政治の原点だ。
民進党の対案を示してほしかった。
経済政策では分配重視を訴えるが、その前に分配を可能とする経済強化策がない。
野党ボケせず、もっと地に足を着けた政策提言が必要だ。
・民進党が政権交代を目指すなら官僚組織をうまく活用することも
国民を安心させる一つの要素だ。
当時の失敗を検証し、次のチャンスに備えるべきだ。
【元伊藤忠商事会長の丹羽宇一郞さん】
・参院選は争点がぼやけ、選挙になっていなかった。
野党は国民に訴えるべき的を射た政策を持っていなかった。
・野党は魅力的な政策立案をするためにもっと学者などから意見を聞き、
理論的な数字にもとづいた財政、金融など経済政策を
提言できるようにする必要がある。
・野党の立て直しには10年かかるかもしれない。
う~む……。どれも正鵠を得たご指摘だと思います。
大変失礼な言い方で恐縮なのですが、私としては、
民主党政権(消費税増税を決断した野田政権は除きます。)はもうこりごりなので、
私と似たような感情の人が全国に多数いる限り、
10年経っても政権復帰は「夢のまた夢」だと思います。